2013/01/25

『筆あとの魅力―点・線・面』 於:ブリヂストン美術館


ブリヂストン美術館のコレクション展に行ってきました。

東京駅の八重洲口から近くて行きやすいし、印象派のいい絵がたくさんあるし、併設のカフェもおいしいし、好きな美術館です^^

この企画展示は1室だけで、ほかは常設展だったんですが、久しぶりなので、楽しかったです^^

人も少なくてゆったりできる美術館なのですが、わたしが行った時は、近所の小学校(かな?)の生徒さんたちが授業に来ていて、ちょっと鬱陶しかったです^^; 贅沢な奴らです。



ワシリー・カンディンスキー 《二本の線》 (1940年)

チラシにも載っているクレーの《島》とか、こちらのカンディンスキーとか、抽象画が好きです。ということに最近気づきました^^

意識せずに見ていたけど、わたしってこういうの好きなんだなぁと後から気づくことが多いです。

バックの白はネット上で見ると平坦にも感じますが、実際はほどよく斑で、ほどよく濃いところと薄いところがあって、それらが全体に広がっています。

偏りがないんです。

それはモチーフにも言えて、「二本」が中央でもなく左右でも上下でもなく、そこにあります。

飽きません。こういう絵、大好きです♪



ザオ・ウーキー 《07.06.85》 (1985年)

この企画展で、初めて知って、好きになった画家が、ザオ・ウーキー(趙無極)さんです。北京出身・フランス在住(フランス国籍)の画家で、ご健在です。

タイトルは日付です。

実物はとても色が鮮やかで澄んでいて、海底のような絵でした。

「中国水墨画の伝統に根ざした、東洋と西洋の美意識が融合した独自の“叙情的抽象”の世界を創り出す」(by 高松宮殿下記念世界文化賞)という説明通り、西洋的な抽象画とは違う、かと言って東洋的な滲みとも違う味があって、見ごたえのある作品です。



ここからは常設展より。



第1室 - 印象派の誕生

アルフレッド・シスレー 《森へ行く女たち》 (1866年)

真ん中の女たち、おばあちゃんたちかと思ったんですが、お話しながら森へ行く様子は、普段でも見そうな風景で、とてもかわいらしい絵です。



第5室 - 印象派を乗り越えて

オディロン・ルドン 《神秘の語らい》

ルドンが大好きです! 前にも書いたっけ?

この美術館に来るたびに、ルドンがあることに喜んで、いつもいい絵だなぁ♥ と思って、見つめています。

人が透明で、未完のようにも見えますが、ルドン以外の人間がこれ以上書き足すことができるところがあるなんて思いません。

未明のような色合いや、透明で目を見ることができない人物が、神秘的な雰囲気をより引き立てます。



モーリス・ドニ 《バッカス祭》 (1920年)

ドニも大好きです! 丸くて柔らかい色と輪郭で、とても暖かい作品ばかりです。ほんわかします^^

いろんな動物がいて、人と仲良く楽しんでいるので、見ていてもとても楽しい絵です。



第7室 - 日本の近代洋画Ⅰ

青木繁 《天平時代》 (1904年)

真ん中のアヒルみたいなのが、なぜど真ん中にいるのか、気になる…。



第10室 - 抽象への道

白髪一雄 《観音補陀落浄土》 (1972年)

白髪さんはフット・ペインティングという手法で描く画家です。言葉通り、足でぐいぐい。色をたくさん落として、足でがーっとするんだと思います。

ちょっと怖い絵だと思いました。






印象派からその前後、一部古代美術もあるブリヂストン美術館。

きれいでゆったりして、良い作品ばかり並んでいるので、常設展だけでも、何度も行きたくなる美術館です。

入口横にあるカフェも、紅茶・ケーキともにとてもおいしいです^^


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