2017/08/14

SF9 1st Concert in Japan "Fanfare"

"Fanfare (Japanese ver.)"

@SF9

知っている曲は少ない。正直に言えば、メンバーの名前も、未だにこんがらがる。それでも行った理由は、ちょうど、京都に帰省中の時期と重なっていて、ダウォンに会いに行こうと思ったから。それと会場が、Zepp Osaka Baysideという、824日、25日に開催されるASTROの初単独コンサートと同じ場所だったからです。USJより遠いけど、でも電車に乗っていればいいだけなので、行きやすい場所ではあります。

一般でギリで取った、言わば衝動買いに近いのですが、そんな理由でチケット取ったのは初めてです。

Zeppは場所が違っても中身は一緒だから、久しぶりに行って、懐かしいくらいです。テナーとかで昔行ったことがあります。Baysideは新しい方なので、もちろん昔行った場所はNambaです。アジカンもZeppだったかな? あまり覚えてない…。

K-Popのコンサートでいつも行くのは、アリーナとかドーム級のしか行くことがなかったので、Zeppがすごい近く感じて、新鮮な感じでした。ガッセも秋にZeppツアーします。あんな近くでガッセが見られるなら、絶対行きたい、と考えています。



入っていたのは1200人くらいかな? 多分2000人は入るのではないか、と思います。隙間がけっこうあったのですが、それでも会場がZeppというだけで、初単独コンサートとしては、上々ではないでしょうか。

後ろでも、顔がよく見えました。充分、近いです。




下段右から、ダウォン、ロウン、テヤン、チャニ、フィヨン。上段右からインソン、ヨンビン、ジュホ、ジェユンです。合っているはずだ。

メンバー紹介動画 → https://youtu.be/ylhixWXg9Ls




ダウォンが一番好きです!

ギャグ担当を自負する彼ですが、普通にかっこいいと思います。歌えるし、ラップできるし、ダンスがゆるいくらいは大目に見てもいいはず。声もいい♪

(Weekly Idol EP.302) 高音バトル

@ALL THE K-POP

これだけ見ても、彼のバラエティ能力の高さに笑えます。この動画好きで、よく見ています。



それは置いといて、レポもどきの続き。

ダウォンの日本語が上手すぎて、びっくりしました。話もうまいので、ずっと進行をほぼ1人でがんばっていました。あと話していたのは、リーダーのヨンビンとか、ロウンとかかな? 盛り上がってとか、楽しんでとか、お客さんの歓声を引き出す言葉は、ダウォンが一番たくさん言ってくれていたように思います。

通訳は入らず、ほとんど日本語でコメントしていました。覚えてきた内容だとしても、嬉しいことです。

ダウォンが「一緒に歌って」と会場にマイクを向けてくれた歌があったけど、歌えなくてごめんよ。というか、他のペンライトとかプラカード持っている人も歌えている人はいなかったと思います。アルバムは買ったことがなくて、Apple Musicで聞けるものだけ、聞いています^^;



チャニはけっこうクールな子かと思っていたけど、「かわいい末っ子です」って、自己紹介の時に自分で言っていました。メンバーもみんな「僕たちのかわいい末っ子」みたいなニュアンスの言葉が多くて、すごくかわいがられている感じです^^

ジュホのテンションが、思っていた以上に高かった。かわいいって言われるのが好きなのかな? ピースサインとか、隣の子へのアピールとか、いろいろしていました。低い声とのギャップがありますね。

ダンス担当のテヤンですが、ボーカルやシャウトも上手です。初コンサートで張り切っていたせいか、最後、声が枯れてしまっていました。スケジュール、詰まっているだろうから、喉を痛めていないといいです。



"Easy Love (Japanese ver.)"

@SF9

タイトル曲くらいしかわからないけど、いい感じです。でもやっぱり一番好きな曲は一番上に貼り付けた"Fanfare"です。



コンサートはいつでも楽しいです! いつも、わたしが一番はしゃいでいる気がします。今回はノリノリすぎて、隣の人に笑われていた気がします。でもまぁよいです。わたしは楽しかったので!

KCONでもやっていた、ダンスメドレーを今回もしていました。K-Popファンなら誰でも知っているような曲なので、これも盛り上がりますね。

最初と中間のメントで「スペシャルステージ」と言っていたのは、ソロやユニットステージのことでした。「見てのお楽しみ」と少し焦らされましたが、とっても満足です。

ロウンとジェユン、GReeeeNのキセキ。皆さんと出会えたのは奇跡のよう。

インソンのソロ。平井堅の瞳を閉じて。メインボーカルの威厳。

チャニとテヤンによるダンスステージ。振り付けも自分たちでしたものなら、より嬉しいし、意味があると思います。音楽もかっこよかったし、ダンスも魅了されました。

ダウォン、ジュホ、ヨンビン、フィヨンによる、嵐のLove So Sweet。すごくかわいい。かわいいイメージがないメンバーばっかりなのに。だから、敢えてかな。

その次、全員でオースティン・マホーンの"Dirty Work"。どんだけ、ブルゾン好きなの? 最初は、何の曲か分からなかったけど、良い曲だと思ったし、わかったらわかったで面白かったです。

わたしでも知っている、有名なちょっと前のJ-Popでありがとう。最新のヒット曲は分からないので。



"Together"

@Young*Rowoon 열한걸음

ほとんど知らない歌だったので、動画見ても、はっきりと思い出せないですが、「一緒に」と言ってくれたのは、多分これ。タイトルも"Together"だし。リーダーに髭がついているのは謎。

コンサートのタイトルがFanfareなので、Fanfareは日本語バージョンと韓国語バージョン、どちらも歌いました。日本語が本編最後。韓国語がアンコール最後。「ホントに最後」ってロウンが悲しそうに言ったし、「最後まで盛り上がって」ダウォンが言ったので、ちゃんと最後までノリノリで遊びました!



びっくりしたのは、アンコールが起こらない!? ことです。

だいたいいつも、自然発生的にアンコールって起こるのですが、小さい会場で少ないお客さんで、その上、初の単独コンサートですから、コンサートというものに慣れているお客さんが少なかったのかもしれません。

わたしが手を叩いて先導するなんて、初めてのことでした。

名前を呼んだり、アンコールと叫んだりもできればよかったんですが、それはできないんだな…。イエーとかフーとか、意味ないことは叫べるんだけど^^;

でも痛いのを押して、手を叩き続けた意味はあったと思います。みんなも手を叩くくらいして! アンコールあるんだから! もう1回くらいは出てきて欲しいでしょ!



初めてのコンサートというのは、本人たちも緊張して、難しいこともあるだろうけど、お客さんも慣れてないものなのだな、と感じました。約2時間弱。ちょっと短いかな、とも感じましたが、まだ曲もそれほど多くないし、カバーはカバーで良い選曲でした。GOT7Super Juniorの充実感とはまた違うものでしたが、彼らは彼らなりの、今見せられる全部だと感じられたし、充分楽しかったので、まぁよいです♪



セットリスト → http://www.livefans.jp/events/829177 (豊洲PIT)




ASTROも楽しみ。申し訳ないが、そっちの方が重要なのは、致し方ない。でも、ダウォンは好きです。見ているだけで元気をもらえる存在。Super JuniorGOT7も元気をくれる存在ですが、ダウォンはダウォンです。以外と歌声に幅があって、すごいと思います。ラップもできるし、低い声でドスの効いた「ファンファーレ」も歌えるし、普通の歌声はかわいい。でも彼の一番の魅力は、そのエネルギーと醸し出される面白さです。こういう理由で好きになったアイドルは初めてなので、自分でもびっくり。元気が足りていない証拠かな? でもまぁ、どんな理由でも、ダウォンが好きです^^



わたしにとってコンサートは、映画や演劇のようなもので、内容を知らなくても、楽しめるものです。曲を知らないと楽しめないという人もいるでしょうが、わたしには、音に乗ること、大音量で音を体感すること、そして、近くても遠くても、そこで全力でパフォーマンスをしてくれる人たちがいること、それが重要なのです。

故に、コンサートというよりも、ライブという方が好きだし、合っていると思います。

SF9もこれからもっともっと頑張って欲しいです^^

適当な感じで選んで行ったコンサートでしたが、こういうのもいいな、と思いました。楽しかったし、また機会があれば行きたいと思うくらいには好きなグループです♡





レポにもあんまりなってなくて申し訳ないですが、最後まで読んでくださってありがとうございます^^


2017/08/08

『フィンランド・デザイン展』 於:福井市美術館



現在、福井市美術館で開催されている「フィンランド・デザイン展」に友人と行ってきました。思っていたより、楽しく、興味深いものでした。

福岡、愛知、と巡って来て、9月3日まで福井。その後、府中(東京)、宮城と巡回します。

フィンランド独立100年を記念して行われている展覧会ですが、まだたった100年だったのかと、意外な感じでした。歴史は長いのですが、お隣のロシアやスウェーデンに支配されていた時代が長く、独立まで時間がかかってしまったようです。ですが、ロシア革命の少し前、1900年のパリ万博にフィンランド館を出すことが、独立への足がかりのようなものになり、1917年、独立を果たします。

古くからある豊かな自然、北の厳しい冬、夏の白夜など、フィンランド独特の風土があり、そうした風土から生まれた「自然と人間との調和」のあるデザイン、日常で使いやすく、便利で、明るい、長く愛されるデザインが特徴です。




右側のが何だったかな、忘れちゃいましたが、デザイン画のはずです。左はシュガーポットだったと思います。どちらもシンプルなんだけど、かわいくて、面白いです。色もいいですね。



Marimekko

現在でも世界中で愛されている、フィンランド・デザインの発展期としての礎となったデザイナー3人と、フィンランドを代表する企業ブランド(Marimekko 、Artek、iittala)の2章では、多くの作品というか商品というか、が展示されていました。

マリメッコもイッタラも、日本でもお馴染みと言ってもいいくらい、よく見かけますし、持っている人も多いのではないでしょうか。



アルヴァ・アアルト 《41 アームチェア パイミオ》 1931−1932年
© Artek

アルヴァ・アアルトは建築、家具、食器など、多岐にわたる分野でデザインを手がけています。彼が手がけた家具はアルテックが、ガラス等の食器はイッタラが現在も制作しています。

写真の椅子は合板で作られていて、熱を加えて曲げていきます。曲げる所は貼り合わせないことで、曲げやすくしているそうです。間近で見たら、ほんの少し、聞かないと分からないくらいの僅かな隙間が開いていることが確認できます。

行った日にちょうど、学芸員さんによる解説会があり、参加してみました。その中で聞いた話です。

単純と使いやすさってイコールなようでそうではないと思います。板なので、骨が当たったりすると痛いですが、身体に沿うラインで、座り心地は案外悪くはないです。



iittala

イッタラの食器。赤い丸の中に「i」のマークはよく見るもので、以前から欲しいなあと思っていたのですが、今回、物販でいっぱい売っていたので、ついに1つグラスを買いました^^ 画像の中にある青い色のグラス、ではなく、同じ色で横にラインのついたもの。画像の中のもいいなとは思いましたが、この色がなく、青やピンクが好きなので、違う形の同じ色を選びました。使いやすくて、とても気に入っています。

生活の中で、長く愛されるもの、使いやすいもの、それが特徴というものが、使ってみてよくわかりました。



マリメッコやイッタカのデザインにつけられたシリーズの名前は、カタカナのまま、意味のよく分からないものが多いです。

フィンランド語は独特で、日本語に訳しにくいそうです。フィンランド人には、ニュアンスで分かる言葉らしいです。訳がついているものとないものがあって、どうしてかな、と聞いてみたら、そういう理由でした。



photo : tana

会場の最後には、実際に展示されている椅子に座れるコーナーがあります。写真も撮れます。エーロ・アールニオ氏のボールチェア。ものすっごく居心地がいいです。座り心地というか、居心地がいいという方が合っている気がします。遮音効果が70%らしく、本を読んだり、音楽を聞いたり、居眠りしたりするのに、とてもいいと思います。

ヤフーで12万8千円で売ってたww 案外、高くないかも。いやでも、今買える状態ではないので、まだ買いません。まだ。




エーリク・ブルーン 《サイマーワモンアザラシ》

一番気に入ったのは、この作品です。チラシで見てから、ずっと気になっていて、実際に見てさらに、とても気に入りました。自然保護のためのポスターの原画です。毛の一本ずつ丁寧に描かれていて、どこからどう見ても、かわいらしいアザラシです。



礎を築いた人から、完成させた人がいて、さらに発展させていく人がいる。そうやって続いていくのは、独立後100年だけではなく、それ以前から受け継がれていた精神的な基礎、アイデンティティがあってこそだと思います。



オイバ・トイッカ 《バード》 1997年
© Designmuseo

イッタラの吹きガラスのバードシリーズ。チラシで見た時は陶器かと思いましたが、吹きガラスでした。鳥さんの形をした他のものも色々並んでいます。この画像などは単純なようでいて、模様などを均一に出すのは難しいんじゃないかな。こういうのも、欲しくなります。



ハッリ・コスキネン 《ブロックランプ》 1996年

現在も活躍されているデザイナーさんの作品で、これもとても欲しいです。ベッドサイドに置きたいですよね。わたし今、ベッドじゃなくて、蒲団なんですが。読書灯みたいな感じで欲しいな、と思いました。



絵本 『それからどうなるの?』 トーベ・ヤンソン

そしてムーミン。ムーミンをフィンランド・デザインのカテゴリに入れるのは、少し迷ったらしいですが、フィンランドとムーミンは今や切り離すことができない、国民的キャラクターになっているので、出さずにはいられない存在らしいです。フィンランドに行けば、街のいろんなところにあるらしいです。日本で言う、アンパンマンみたいなものでしょうか。

そして、図らずも、ムーミンのTシャツを着て行ったわたし…。図った訳じゃないんですが、ムーミン好きって思われたかも^^; 好きだけども。ポストカードをまたしても大量に買ってしまいましたけれども。



この展覧会を見て、フィンランド・デザインがいかに日本にまで浸透しているかが分かりましたし、世界中で愛される理由がわかりました。そして、フィンランドに行きたくなりました!

気候が厳しい土地なので、カラフルで華やかな色合いのものが多く、長く愛される、使いやすいものを、という基礎があるので、どのような形になっても、どんなものであっても、誰にでもマッチするものなんだと思います。

知っているようで知らなかった世界でした。とても面白かったです。物販が豊富なので、ポストカード、食器、テキスタイルが好きな人は注意してください。そして、ボールチェアには必ず座ってみてください^^



photo : tana

2017/08/04

『技を極める - ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸』 於:京都国立近代美術館

photo : tana



6日までの展覧会、テレビで紹介されていて、是非見たいと思ったので、帰省の日を決めて見てきました。ヴァンクリーフ&アーペル、略してヴァンクリ。世界4大ジュエラーだったかな? その内の1つだそうです。到底縁のない世界ですが、それでも美しいものは見たいものです。

8月の京都は暑いですが、それでも今年は比較的マシな方かもしれません。着方を忘れてしまいそうなので、着物で母(洋服)と一緒にお出かけしてきました^^

うっとりするような、きれいなものばかりで、とっても良い展覧会でした。



インド風ネックレス

重そう。高そう。当たり前のように、プラチナ、ダイヤモンド、エメラルド、と書いてあります。



ハイジュエリーというのは、高い技術で造られた一点もののジュエリーのことで、多くは、というか多分全部オーダーメイドです。

こういうものが欲しいという依頼を受けて、デザイナーがデザインして、それを元に錫で模型を作り、蝋で金型を作り、金銀などで鋳造し、石を選定し、成型し、微調整を繰り返して型に石を嵌めていく、という作業。

錫で模型を作ることは、デザイン画では分からない重量感や立体感を分かりやすくするためのもので、他の工房では省くことも多いそうですが、ヴァンクリでは第一歩の大切な工程として、今でも本物に見えるほど精巧な模型を作るそうです。

工程を映したビデオが、会場の一角で上映されています。それを見たら、いかに細かくて地道な作業かがよく分かります。



ジップネックレス

わたしはジップネックレスが一番気に入りました。欲しい。買えるわけ無いですが。実際にジップは閉まるそうです。普通のファスナーと一緒で根本も別れるそうです。触って確認してみたいんです。



ダンスーズ エスパニョール クリップ

ヴァンクリで人気のバレリーナシリーズの1つ。10点近くが展示されていました。ポーズや形など、同じものは絶対に作らないという信念がヴァンクリにはあるので、どれも1つ1つ違って、そしてどれもがかわいいです。一緒に行った母はイミテーションでいいから欲しいと言っていて、気に入ったようです。



フューシャ クリップ

ヴァンクリの代名詞で特許も取っている「ミステリーセッティング」という方法で作られたクリップ。石を留める爪が見えない方法です。ぴったり隙間なく敷き詰められたような石が、どの角度にしてもきらめいて、とてもきれいです。これも気に入りました。



ヴァンクリは毎年、世界各国で展覧会をするそうですが、今回は日本の京都で、ということで、日本の伝統工芸との比較、コラボをテーマに展示されました。どちらも、すばらしい技術力に裏付けされて制作されてた一点ものの傑作という点では同じですね。



並河靖之 《蝶に花丸唐草文飾壺》 明治時代

有線七宝の分野で、超絶技巧と言えばこの人、というくらい、よく聞く名前です。七宝は好きです。絵のように繊細で、ガラス質だから色褪せない。だけど、この鮮やかさ、華やかさを出すために、一体何回焼いて、何回色を挿して、と考えると途方もない技術力です。



四代長谷川美山 《京都名所図透彫飾壺》 明治-大正時代

超絶技巧の展覧会は最近多いような気がしますが、これは技術力の高さというのもあるけれど、奇跡的な完成品だと思います。透かしが全体に入っていますが、これは一番最初、成型した直後にしかいれることが出来ません。その後、乾かして、素焼きして、絵付けして、焼いて、描いて、焼いて、と何回か焼く工程の中で、よく割れなかったな、という奇跡です。普通のお皿や壺でも、割れることが多い陶芸。計算ではできないのではないかな? できるのなら、それこそ神さまみたいです。



安藤緑山 《柿》 大正-昭和初期

誰がどう見ても、柿。そこら辺においておいたら、間違って食べちゃいそうなくらいの柿です。けれどこれは象牙の彫刻です。牙彫は今は作れないものかな? どれもこれも、本物のようで、象牙という素材が持つ自由さなのか、何なのか。とても不思議です。



十二代西村總左衞門 《孔雀図》 1900-1910年

刺繍絵画の作品。テレビで見た時はこれが展示されていましたが、わたしが行った時には違う孔雀の刺繍作品が展示されていました。でもこれを見てみたかったです。刺繍も気が遠くなりそうな根気がいる技術ですね。今、これほどの大きな作品を作れる人はいるのでしょうか。少なくともわたしが受け継ぐことは無理ですね。



右 - 服部峻昇 《耀貝飾箱》 2016年 / 左 - トンボクリップ

アクリルケースに1つずつ展示されているものもあれば、ヴァンクリだけ、伝統工芸品だけ、こんな風に並んで展示されているのもありました。

飾箱は漆器で、トンボクリップがヴァンクリ。どちらもトンボがモチーフです。漆器のことはわたしはある程度わかりますが、完成させるまでに必要な根気と工程と困難さを理解しているからこそ、単純にすごいなと思います。服部さんのは好みじゃないんですがね^^;



こちらの記事では写真をたくさん見ることができます。

https://www.fashion-press.net/news/28677

こちらの記事では、展示されている様子を見ることが出来ます。

http://www.museum.or.jp/modules/topics/index.php?action=view&id=954



photo : mom & tana

中間で、工房の様子を再現した場所と、壁にジュエリーの拡大写真があって、一緒に写真を撮ることができます。バーチャルで工房の様子を見れたり、パズルがあったりして、休憩しながら、楽しむことが出来るスペースです。



是非行ってみたいと思い、会期終盤で人が多いだろうとは思いましたが、行って良かったです。自分で手に入れることも身につけることもできないけれど、それは絵画でも彫刻でも同じです。1つの芸術として、継承していく技術として、そして単純に美しいものとして、見て楽しめる展覧会でした。

あと、2日! 日本で見れることは当分ないと思うので、是非行ってみてください。ただし、京都はとても暑く、人は多いです。


2017/08/01

"내일, 오늘 (Tomorrow, Today)" JJ Project ※追記あり


@jypentertainment

昨日7月31日にリリースされたJJ Project(=JJP)の5年ぶりのMini Album『Verse 2』のタイトル曲です。

Twitterでも叫びましたが、名曲だと全力で宣伝したいです!

現在はGOT7のメンバーとして活躍するJBとジニョン。彼らが2人で最初にデビューしたのは2012年5月のことです。その後、2014年1月にGOT7として7人組になって再びデビューする訳ですが、2人はもちろんのこと、ガッセの他の5人もJJPのことを大切に思っていたようです。

Vappでもコメント送って、ストリーミングの証拠画像インスタにUPしたり、すごい応援しています。ジャクソンなどは、JJPのことを、GOT7の両親と言っていました。






Dance Practice

@GOT7

MVでもパフォーマンスでも、2人は対象的な感じというか、鏡を見るような、正反対の存在の象徴のように描かれていると思います。

こっちの道か、あっちの道か。そういう選択を迫られた時、どっちを選ぶとしても、間違いはない、ということを示してくれているようです。



Maiking Video → https://youtu.be/qF7dlRk2iBA

세로라이브 [縦ライブ] → https://youtu.be/f2FNGzvCVM0



アイドルって歌手ともアーティストとも、ちょっと違う印象があって、アイドルは何年経ってもアイドルだと思っています。だから、SJだって、神話だって、全員、30代、40代になってもアイドルと呼んでもいいと思っています。

だけど、今回、JBとジニョンが発表したこの曲、アルバムは、アイドルという感じがあまりないです。

悪い意味ではないです。むしろ、それも嬉しいというか、ありがたいというか、何と言うのか、変な感じかもしれないですが、ただ「ありがとう」というのが一番ぴったり合うと思っています。






"Verse 2" Album Spoiler

@jypentertainment

全曲、作詞・作曲しています。JBさんの作る曲が好きです♪

5年前のJJPとも違う、GOT7としても合わない歌を、新しいJJPとして発表しようとしてくれたのが嬉しいですね。

JJPはリアルタイムでは見ていないのですが。

余談ですが、2012年というのはEXOがデビューした年で、わたしはそればっかり追っていました。VIXXもBTOBもB.A.PもNu'estも2012年デビュー。今は好きなグループばかりですが、人気を確立するまで、苦労したグループばかりですね。EXOも苦労しています。困難を超えて人気を集めたグループばかりで、いろんな意味で、豊富な年です。

5年前、まだ10代の若い時に活動した後に再デビューという経験をしたJBとジニョンが、24歳の今だからできることなのだと思います。

やっぱり、「ありがとう」と言いたいアルバム発表と活動です。アルバムが届くのがすごく楽しみ♥






応援方法

@GOT7

公式がいい仕事をしてくれると、本当に嬉しい。JJPはGOT7の中の2人だけの活動だけど、メンバーが自然に普通にがんばって応援しているのが分かるのは、楽しいし嬉しい。本人たち、けっこう間違っていますが、楽しそうにしているのが、すごくかわいいです♡



170803 - M Countdown → https://youtu.be/QJzWaZAVhnU

やっぱりファンの方が完璧で、愛を感じます。でもわたしはできないんだ^^;

結果はどうでも、満足できるアルバムが完成した、と本人たちが言っているので、音楽番組で1位を取ることにこだわってはいないと思うのですが、取れれば嬉しい。すごく良い曲なので、そういうものも結果として現れるアイドル界になってくれれば、言うことなしです。

170804 - Music Bank → https://youtu.be/2bH7_dMuBWc




2017/07/24

"비 (Rain)" KNK (크나큰)


@KNK 크나큰

昨年3月にデビューした韓国の男性アイドルグループ、クナクン(KNK)の新曲です。『GRAVITY, Completed (Repackage)』のタイトル曲です。

平均年齢も高めなら、身長も全員180センチ超え。「大きくなあれ」という意味で、「クナクン」です。

高身長と大人なイメージを活かしたコンセプトということで、前作の『GRAVITY』のタイトル曲、"Sun.Moon.Star"に引き続き、ゆったりとしたメロディの、切ないダンスバラード曲です。この曲も好きです。若い子たちにはできない曲とダンスですね。彼らならでは、という魅力が感じられて、とても良いです♪

というか、KNK好きです♥

モンエクのメンバー紹介記事を書こうとしているところですが、KNKのも書こうと思います。それくらい好きです。

濡れる撮影は、大変だったでしょうね。



M COUNTDOWN 170720 EP.533

@Mnet K-POP

ダンスもいつも独創的で面白いです。Bメロのヒジュンくんのパートとか、印象的です。小道具を使うダンスは最近ないので、そういうところも良いです。

ユジンくんの声が、力強いのにセクシーな切なさもあって、すごくすてき^^ でも一番好きなのはジフンくんだったりします。何か、目が行っちゃうんですよね。ああいう顔が好きなのもあります。



まだ1位を取るほど大きなファンダムのグループではないけれど、着実にファン層を増やして、成長していっている感じです。日本デビューも決まりました。長い練習生期間、いろいろと事務所も移りながら、苦労したと思います。KNKとして、様々な活動ができるよう、応援しています!




2017/07/17

"빨간 맛 (Red Flavor)" Red Velvet


@SMTOWN

聞きやすくてかわいいと言えば、Red Velvetのこの曲! 大好きです♪ まぁ、まだアルバムは買ってなくて、Appleで聞いてるだけですが。"Russian Roulette"と"Rookie"が微妙だったので、良い曲をリリースしてくれて嬉しいです^^

最近のSMの曲は微妙なのが多いので、ちょっと気になります。EXOが心配。



170714 - MUSIC BANK

@SMTOWN

今週は1位取れますかね? レッベルちゃんたちも、今は曲を出すごとに、1位を取れるグループなので、どっちでも良いと言えばいいけれど、やはり良い結果は大歓迎です。



SMTOWNはライブビューイングを見に行きます。ウネ復活、SJの人数も6人になって、最少人数じゃなくなるよ。ビューイングは迷っていたんですが、ウネが帰ってくる、と思ってチケット抽選に申し込みました。まぁ、行けるはずです。




"마지막처럼 (AS IF IT'S YOUR LAST)" BLACKPINK


@BLACKPINK

先月リリースされたBLACKPINKの最新シングルです。音楽番組で1位をいくつも取り、今大人気です。

個人的には、人気だから、かっこいいから、かわいいから、好きになるということはありません。単に、歌を好きなって、グループを好きになるのです。

その点で言えば、BlackPinkは気になってはいたけれど、積極的には見ない感じのグループでした。YGは基本的に趣味じゃないんですが、この歌はすごく聞きやすくてかわいくて好きです♬ これまでの歌よりも大衆的な気がします。



Apple Musicを愛用しています。安いのに、便利! CDを買うか、Appleで済ますか、そこら辺が自分の中ではバロメーターになっています。この歌がシングルじゃなくて、アルバムだったら買っていたかもしれません。我ながら、変な基準。



170716 - 人気歌謡 (Inkigayo)

@BLACKPINK

名前はたまにこんがらがって、まだ完全には覚えていません。その内、覚える気になれば、覚えると思います。2NE1よりBlackPinkの方が好きかな? 名前の通り、かっこいいところ(Black)とかわいらしさ(Pink)が同時に見ることのできるグループだと思います。

彼女たち、持ち歌がまだ5曲しかないんです。wikiのディスコグラフィーが超短い。なのに、内3つのMVが1億回突破しています。その内4つになるでしょう。デビューしてまだ1年。YGの力なのか、彼女たちの魅力なのか、両方か。

まあ、捨て曲ありでアルバム作るよりかは、活動曲のみリリースして、プロモーションして成功したなら、その方が良いかもしれませんね。



https://youtu.be/5_O9MbCeOrk

8月30日には日本デビューです。いきなり武道館でショーケース。日本で認知度が上がるかは分かりませんが、武道館クラスで定期的に公演が出来るくらいの人気は、今すでにあるということなので、それが落ちることはないと思います。YGは日本で基盤が出来上がっているから。

でも、5曲だけで公演って出来るんでしょうか? 行く気ないんだから、余計な心配ですね。

個人的な意見ですが。そしてやはり、個人的には日本語バージョンはもういらないです。




2017/07/10

2017 月刊ユン・ジョンシン6月号 "끝 무렵"


@월간 윤종신

7月に入りましたが、月刊ユン・ジョンシン6月号です。もう抜かしません、と一応書いてみる。

タイトルは「終わり頃」という意味です。恋人との別れ、を描いた曲です。寂しい感じもしますが、梅雨の頃に聴くのには、ちょうどいい侘しさだと思います。

歌は当初は、少女時代のテヨンちゃんを想定していたらしいですが、スケジュールが合わずに断念したとのことです。他の人にするより、自分で歌おうと言うことになったそうです。テヨンちゃんが歌っていたら、どうだったでしょう。もっと切ない感じがあったかもしれないですね。




2017/07/05

VIXX Hyuk (혁) Cover Song List

"Photograph" By Ed Sheeran (Cover)

@RealVIXX

本日はVIXXの末っ子ヒョクくんのお誕生日です★ Happy Birthday♥ 생일 축하해♫

トゥギの誕生日さえ何も書かなかったくせに、なぜVIXXのひょっくんの誕生日を祝うかと言うと、彼からファンへのプレゼントがすばらしかったからです!

ひょっくんの歌声ってこんなに落ち着いて、聴き心地の良いものだったのか、と、常にVIXXを追いかけている訳ではないtanaにとっては、とっても新鮮でした。選曲もすごい良い。エド・シーランは天才シンガーソングライターと呼ばれるだけあって、良い曲ばっかりなんですよ。その中でも、すてきな曲を選んでくれました♪ オリジナルもすばらしいですから見てください。

Ed Sheeran - Photograph (Official Music Video)

オリジナルでも自身の歴史を振り返るようなものですから、それもあって、VIXX5周年という節目の年の誕生日に、こんなかわいいひょっくんの歴史と一緒にUPしてくれたんですね^^ ちっさいひょっくんがかわいいのなんのって♥ 練習生の頃と比べたら、本当に成長しましたね!



"Love Yourself" By Justin Bieber (Cover)

@RealVIXX

本当に良い選曲するよね! 鉄板と見せかけて、ちょっと外してくるところとか。

ダンスもするし、彼はボーカルはするけど、どっちかって言うとダンス担当みたいな感じもあるので、しっかり歌を聴く機会って、特別ファンでない人には、彼の歌声の良さ、歌の上手さはまだ伝わっていないと思います。こうやって、カバーでもいいので、少しずつでも披露していってくれたらいいですね。オリジナル曲もありますよ♬

혁 (Hyuk) - 안아줄게 Special Clip

今回は、カバーソングリストってタイトルにしたので、カバーソングをいろいろと。けっこうあって、びっくりです。歌ってくれていたのに、気付かずにごめんよ。



"사랑하기 때문에 (Because I Love You)" By 유재하 (Cover)

@RealVIXX

韓国語より英語の方が大人びて、落ち着いて聴こえる不思議。優しいバラードが似合います。



これからも、歌っていってね^^ Happy Birthday♥ 생일 축하해♫


『ジャコメッティ展』 於:国立新美術館



今月25日に行ってきました。ジャコメッティ、大好きです! 当初、これのために東京行こうかと考えるくらい、大好きです。ちょうど運良く、コンサートも行けて、漆器の展覧会もあって、そしてジャコメッティ! 個人的には超すばらしい東京1泊2日でした! 観光って何? っていう勢いで、わたしは東京には展覧会とコンサートのためにしか行ったことがありません。



章立てはあるけど、作品は順番ではなく、だいたいその部屋、その場所というアバウトなものでした。だけど、だいたい分かります。作品は100点以上、章立ては16章まで。超充実のジャコメッティ。好きな作家を、これだけの大容量で見られて、本当に楽しかったです。

そしてもう1つラッキーなことがありました。外国人の方が、間違って借りてしまったのか、必要のない日本語の音声解説の機械を譲ってもらえたんです。わたしは音声解説というものを使ったことがありません。初めてでした。500円必要なんですが、それをいつもけちっています。けれどラッキーなことに使うことになって、聞いてみたら、案外面白かったです。聞くのにも見るのにも集中しなければならないので、聞きながらは見れません。わたしの場合。(速水)もこみちの解説の他に、(山田)五郎さんによるスペシャル解説もあって、雑学的な話を『ぶらぶら美術館』みたいに話してくれるものがあり、そっちの方が面白かったです。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなも含めて、作品画像へ。



《大きな像 (女 : レオーニ)》 1947年

最初に展示されていた作品。ジャコメッティと言えば、細い線のようなブロンズですが、まさに「らしい」作品の1つだと思います。

わたしがジャコメッティを好きな理由というのも、その線の細いところです。すべての無駄を削ぎ落として、人間として必要な芯だけ残した印象が好きでした。そして、その見方、感じ方はその通りだったのだ、ということが再確認できた展覧会です。



《女=スプーン》 1926/27年

お腹、胴体(?)のところが後ろへ減っこんでいて、本当にスプーンを大きくしたような像です。《横たわる女》というのもスプーンみたいと思って、その後にこれを見たので、スプーンで合ってるんだ、と思いました。



初期はキュビズムやシュルレアリスムに嵌った時代です。

見えるままに作ろう、描こうとするとなぜだか小さくなってしまう。じゃあ、モデルを用いずに造ってみよう、ということになり、オブジェの制作へ移っていったようです。

見えるものを、見える通りに再現しようとする探求の姿勢。それは、単純でいて、一番難しいことではないかと思います。単純でシンプルなことの方が、実は難しいのでしょう。



《鼻》 1947年

タイトル通り、鼻の長い作品。ヴェネツィアの仮面みたいな感じです。鳥みたいなのありますよね。枠があることとか、吊るされていることとか、いろんなことが他にはない特徴があります。



「小像」というタイトルの第2章があります。モデルを使わずに、記憶に基づいて制作したところ、台座は大きく、人物はマッチ箱に入ってしまうくらい小さくなっていってしまいました。

大きな台座は遠くにいる人との隔たりを、小さい人はその隔たりで省略されたものの具現、ということが(確か)音声解説でありました。「見える」ということの表現、というのは、だけど実際には可能なのかどうか。

小像は本当にちっさいです。近寄って、眼を細めて、じっと見てないと、そのもの自体曖昧になってくるほどです。



《3人の男のグループⅠ (3人の歩く男たちⅠ)》
1948/49年

第4章「群像」。人物の関係性、歩いて行く方向、空間と身体のバランス、そう言った他者同士の関係や空間を重視している群像です。



《犬》 1951年

弟ディエゴも芸術家で、彼が動物をモチーフにすることが多かった反面、兄の方は動物の像はとても珍しいです。あったんだ、と思ったくらい。犬と猫の像もありました。

ジャコメッティが動物をモチーフにしなかったのは、彼らが人間の意思に沿わずに、じっとしていないからだと思います。

モデルが身動ぎでもしようものなら、大事故でも起こったかのような大きな声で「ああ!」と叫んだ、という矢内原伊作さんというモデルを務めた人の話があります。



《ヤナイハラの頭部》 1956-61年

これはおそらく後期(7月19日~)から展示されるものではないかと。矢内原伊作さんという、実存主義の哲学者です。パリに留学中、ジャコメッティと知り合い、意気投合してモデルも務めることになりました。五郎さんによるスペシャル解説によると、帰国が決まったので挨拶に行くと、「最後なら、絵を描かせて欲しい」と言われて、それはいい記念だと気軽に引き受けたら、帰国を延期しないといけないくらい長期になったそうです。その後も、長期休暇の度にジャコメッティの元を訪れて、モデルをしたのだから、お互い余程気に入ったというか、話も合ったのでしょう。合計にすると5年にもなるそうです。

矢内原さんが、ジャコメッティの制作風景など、いろいろな話を残してくれているので、日本人は世界中で最もジャコメッティを理解しやすい国民ではないか、と言うことです。



《ヴェネツィアの女 Ⅰ~Ⅸ》 1956年

制作過程までも明らかにして制作した連作。番号は付いているけれど、制作した順番ではないそうです。15体の中から最終的に9体に厳選されました。今回の展覧会では、この9体が一同に見られる、珍しい機会だそうです。

ずらっと並んでいると、圧巻。どれも同じようでいて、よく見ているとやはり違います。だけど、みんな、端正な出で立ちです。展示方法もきれいです。

どの作品も、ライトが1点から照らされています。ライトが当たっている方向が正面だと思っています。その方向から見て、横から見て、後ろからも見て、全体を把握する。正面は大事です。彫刻の場合、影がいくつも出来ると、作品の邪魔のなることもあると思うからです。《ヴェネツィアの女》は実物も迫力があってきれいですが、画像でも、とても美しいです。プロが撮ったのだし、当然と言えば当然かもですが。



《犬、猫、絵画》 1954年

ジャコメッティのアトリエはパリの場末の、周りになにもない(五郎さん談)23平米の小さな部屋でした。最初は本人も狭いと感じたけれど、そこで制作していくと、段々と広く感じるようになって、何でも出来るようになった、とのこと。物が増えて、段々部屋が狭く感じていくことはあるけれど、その逆はあまりないですね。23平米って、多分、何もなくても狭い。

アトリエはもう1つ、故郷の街スタンパという場所にある、父親が残した家にもありました。父が死んだ後も、母が残ったその場所に、何度も行って、そこでも制作していました。

何となく、こういうエピソードからも、ジャコメッティが持っていた「縮み志向」とか、「内側へ向かう」傾向がよく分かりますね。



photo : tana
photo : tana
photo : tana

14章「チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト」のために制作された作品群。14の部屋だけは撮影可能です。それは、作品が屋外展示用のものだからです。作品は《歩く男Ⅰ》を右、正面、左から撮影したものです。屋外彫刻に以前から興味があったので、制作を引き受けたけど、プロジェクト自体は途中で頓挫してしまったそうですが、作品は残っています。

《歩く男》の作品が好きです。最初の《大きな像》も好きだけど、どっちと言えば、こっちかな。でも家に飾るなら、《大きな像》だけど(←)。

まっすぐなんです。全部。無駄も何もない、ただ身体も線も方向も内面も、ただまっすぐな「歩く男」。

わたしがジャコメッティを好きな理由の最大のポイントです。まっすぐなところ。そして、無駄がないと思っていたのは、その通りで、対象を見て、見つめ続けることで、対象の内側に向かっていくんですね。内側に向かって、外側にある無駄なものを削ぎ落として、そうして見えるものを見えるまま、ブロンズ像として表現しようとすると、細くなってしまうのです。肉体とか表情とか年齢とか、それはその人物を見分ける手段ではあっても、その人自身を表すものではないと思います。

わたしはいつも、わたしというものを探していると思います。外側にではなく、内側で。外側にわたしはない。それはいつも、わたしの中にある。他人が見たわたしもわたしではあるけれど、わたしがいて世界があるのなら(←実存主義)、わたしというものは内側にしか見つけられない。わたしがいなくても世界があるのなら(←本質主義)、それと信じられるなら、わたしはわたしを探す必要はないかもしれない。わたしはもう生まれて、ここに生きているから。

わたしがジャコメッティを好きな理由は、彼の作品の繊細さや姿勢に共感できるからでしょう。理解できない、共感できない人は、とことんできない。そんな作家かもしれません。



『終わりなきパリ』 1969年

ジャコメッティは晩年、『終わりなきパリ』と題した版画集の制作に意欲を注ぎました。当時の、自分の見たパリの街をそのまま絵にしています。瞬間を切り取った写真のようにも見えます。対象をとことん見ないと表現できない彼は、街にいる人たち、物たちを上手く捉えることができずに、曖昧な線で乱雑とも言える描き方です。だけど、ピンぼけした写真みたいと感じるのは、「瞬間」だからかもしれない、と思っています。

リトグラフはすべて完成したけれど、テキストが整っていない時、ジャコメッティは出版を見ることなく亡くなります。3年後、ようやく出版されます。






わたしは今、大切にしている言葉があります。大学の恩師に言われたことです。卒業後、大学でイベントがあり、久しぶりに会いに行ったんです。その時はもう仕事を休んでいる時です。一番辛いときで、悩んでいる時です。そんなことも話をしました。その後に行ってくださった言葉です。

「やるしかないね」

何か分からなくても、悩んでいても、とにかく何かはやるしかないのだと。慰めでもない、言わば、きつい激励です。その時は今一分からなかったけれど、今はその言葉を、本当に嬉しく、有り難く感じて、やる気がない時とか、泣いてしまう時とかに思い返します。

そして、今回の展覧会にもジャコメッティの言葉がありました。

「試みること。それがすべてだ」

結局はそこなのだと思います。わたしは物作りを生業にすることを決めたのです。それでも悩んで、今は停滞しているけれど、死んだ訳じゃない。死ぬという選択をせずに、生きるという選択をしたのなら、何か分からないままでも、手を動かし、何かをやって、試みることが肝要なのです。

改めて、強く感じました。だからって、すぐ治るものじゃないですが。そうだったら、こんなに苦労しません。






本文も長くなってしまいました。今まで、「何となく好き」と感じていたものが、「好き」になり「共感」までに辿り着きました。なぜ好きなのか、なぜ良いと感じるのか、理由付けがいつもわたしには必要で、そうすることが好きなのもあるけれど、今回の展覧会を見て、どうしてジャコメッティを好きと言うのか、その理由が分かりました。それはとても大きな収穫で、大きな変化で、とても大切な時間でした。

行ってよかった! 9月4日まで東京。その後、10月から豊田市美術館(愛知県)に巡回します。今年いっぱい、日本でジャコメッティをたっぷり堪能できます。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました^^