2018/01/30

JBJ 1st Win!

"꽃이야 (My Flower)"

@1theK

「プロデュース101 - シーズン2」(=プデュ2)から誕生したグループJBJが、2枚目のミニアルバムのタイトル曲"꽃이야"で、初1位になりました~!

ファンが作ってくれたファンのためのグループ、それがJBJですので、1位になることや、いい成績を残すことは彼らにとってのファンへの恩返しでもあるので、とっても喜んでいましたね。



[日本語字幕] JBJ 初1位感想

@이아

健太もヨングクも、韓国の歌手に憧れて、韓国へやって来て、迷っている時期にプデュ2出演という決定をしました。他のメンバーも、一度デビューしたけど活動できなくて、再び練習生に戻ったサンギュン、テヒョン、長い練習生期間を過ごしていたドンハンも、怖いものなしの状態で乗り込んだプデュ2で紆余曲折を経たヒョンビンの6人。番組では20位以下で脱落してしまったけれど、それを惜しんだファンが1つのグループにしてくれたんですよね。






180126 Music Bank 1月 4週 1位 JBJ "꽃이야" セレモニーCut

@KBSKpop

1位の瞬間、健太くんが号泣してて、本当によかったねぇ~って言う親戚のおばちゃんみたいに思って見ていました。ノテもあまり泣く方じゃないってプデュ2で言っていたのに、けっこう泣くとこ見てるよ。サンギュンも健太も泣いて歌えない側で、嬉しくてたまらないってくらいはしゃいでる3人。微笑ましいですね^^

最近の新人さんたちはほとんどがプデュ組なので、最後もRainz、MXM、セウン、フェスン、ウジンなんかと抱き合ってて、あの番組はシステム的には残酷な面があるけれど、歌手を夢見る子供たちに経験を積ませて夢の先にある場所を見せてくれる、そして大切な仲間・友達をくれる、けっこういい番組なのかな、と思いました。






『True Colors』ALBUM SPOILER → https://youtu.be/CjD-fofp52k

アルバム全部いい曲で、少し早い春の感じもあって、寒い冬に暖かくなれるアルバムだと思います。『Fantasy』とは違った魅力が感じられます。

JBJの契約は4月までらしいですね。でもそれを超えて、長く続いてくれるといいなと思います。ヨングク&シヒョンのユニットもHot Shotもまたカムバックしてほしいし、健太くんは日韓両方で活躍できる歌って踊れるアイドルでいてほしいし、一旦離れても、また時期が来たら集まって活動する、そんな感じで長く出来る限り長く続いてくれるといいなと思います。

JBJ、これからもがんばれ!




2018/01/12

『大エルミタージュ美術館展』 於:兵庫県立美術館

photo by tana




新年1つ目の美術館は、神戸です。去年の内に行こうかと思っていたのですが、母も行きたいと言ったので、新年に一緒に行ってきました。翌日に行く「ボストン美術館展」と同様、結構お馴染みになってきている「大エルミタージュ美術館展」ですが、何度やっても足りないくらいの所蔵品があるので、毎回新鮮です。

今回は16世紀~18世紀までの西洋絵画の巨匠たちの作品を厳選した展覧会です。国別に展示されているので、その傾向もわかりやすいですし、移り変わりがありそうなさそうな時代の作品を一挙にまとめて見ることができて、まとまりがある、良い展覧会でした。

床に点の矢印がついています。順路を丁寧に教えてくれているようですが、美術館ヘビーユーザーからすれば、こういうのは有難迷惑な印象です。ライトユーザーには親切でしょうが。わかりやすさという点でも、これはやはり美術館ライトユーザーに優しい展覧会です。



《戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像》
ウィギリウス・エリクセン 1760年代

チケット売り場の向かい側に写真を撮れるコーナーがあります。エルミタージュ美術館を作った女王さまで、公式Twitterのキャラクター、エカ様のモデルです。





1 イタリア:ルネサンスからバロックへ



《聖チェチリア》 カルロ・ドルチ 1640年代後半

ピアノを弾いている聖女の肖像。と思っていたのですが、どうも今の時代のピアノではなさそう。美しい衣装を着て、こちらを向いて微笑んでいる姿は、聖女らしい美しい像ですね。



2 フランドル:バロック的豊穣の時代



《スケートをする人たちと鳥罠のある冬風景》
ピーテル・ブリューゲル2世(?) 1615年~1620年頃

凍った川の上でスケートを楽しむ人々の日常を描いた風景画。とずっと思っていたのですが、氷がいつ割れるか分からない、鳥が罠にかかる、という情景が、一見平和に見える人々の生活が不安定で不確定なものであることを示しているというキャプションがあって、この絵は何度も見たことがあるはずなのですが、新しい見方ができました。

考え過ぎじゃね? みたいなことも思いますが、そう言われればそうかな、という気もします。



《鳥のコンサート》 フランス・スネイデスル
1630年代~1640年代

死んだ鳥が吊るされている静物画はよく見ますが、鳥たちが生き生きと動いて、というより歌っている絵は初めて見ました。画面も大きくて迫力があります。中央付近にいるフクロウが指揮者の役割をしているそうです。

コウモリが混じっていますが、飛ぶものは全部鳥の仲間と思われていた頃なのかな、と思いました。それより、孔雀さんは飛べない上にあいつらめっちゃうるさく鳴くので、コンサートに入れるのはあまりおすすめできませんね。そんなこと言ったら、だいたいうるさそうな鳥ばかりですね。



3 オランダ:市民絵画の黄金時代



《月明かりの川の風景》 アールト・ファン・デル・ネール
1653年~1656年

ネット上に良い画像がなかったので、ポストカード写真に撮って、色合いを調整しました。拾ったのよりマシだとは思うけど、あまり良くはありません。すみません。

キャプションには夜釣りって書いてあったように覚えているのですが、網を引いているので釣りというより漁をしています。月が白く光っているところだけ厚塗りで、光っているのを感じられる絵というのは好きです。



4 スペイン:神と聖人の世紀



《受胎告知》 バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
1660年頃

赤ちゃん天使が肉肉しいのは苦手なことが多いんですが、これはかわいく描かれています。ムリーリョさんは柔らかくて優しいきれいな絵で、ルネサンス宗教絵画ほど堅くなく、ロココほどふわふわしていない中間くらいな印象です。



5 フランス:古典主義的バロックからロココへ



《ヴェールをまとう若い女性》 ジャン=バティスト・サンテール
1699年

全体的に落ち着いた色彩で、黒いヴェールを被っている女性は誰かの喪に服しているのかもしれません。ヴェールの影で目元だけがとても暗いのですが、でもよく見てみると、女性はまっすぐにこちらを見つめています。何かを見透かされるかと思うくらい、静かにまっすぐ堂々と。とても印象的な絵です。



《運河のある建築風景》 ユベール・ロベール 1783年

廃墟の画家と言われるロベールさん、大好きな画家の1人です。廃墟が好きなのもあります。この絵はロベールの最高傑作の1つとも言われているそうです。廃墟の幻想と現実の生活感とが絶妙にマッチした、奥行きも広いとても素晴らしい作品だと思います。



6 ドイツ・イギリス:美術大国の狭間で



《青い服を着た婦人の肖像》 トマス・ゲインズバラ
1770年代末~1780年代初

2カ国合わせているのに6作品という短さが、美術大国の狭間っていうのを表しているのかどうなのか。女性は白いドレスを着て、青いヴェール羽織っているのですが、髪飾りの青さと合わさって、とても印象的なので、青い服となったようです。モデルは謎だそうですが、上流階級という感じです。ロココ風だけど、フランスやイタリア風でもないです。



ボリューム感のある展覧会ではないですが、まとまりのある分かりやすい展覧会だと思いました。

ヨーロッパの国別にルネサンスからバロック、ロココとまとめて見て思ったのは、わたしはフランス絵画が好きらしいということです。イタリアやフランドルなんかも特徴的で好きですが、意外とオーソドックスなものが好みのようです。でもまぁ、それほど意外でもないかな、という気もしますし、自分の好みを知るというのは良い事です。

神戸会場14日で終わります。次の会場があるかと思ったら、去年3月東京から始まった巡回展で、神戸が最後、14日で本当に最後です。寒いですが、是非どうぞ^^



展覧会記事 → https://5kan.jp/burari20170614/


2018/01/11

『没後40年 熊谷守一 生きるよろこび』 於:東京国立近代美術館

photo by tana


2017年12月21日に、GOT7 TURN UPツアーファイナルの武道館コンサートに行く前に行ってきました。同じ公園内(と言っていいのかな?)にあるので、熊谷さん好きだし「こりゃあいい」と行ったら、良すぎて長居しちゃって、知人との待ち合わせに遅れるという失態を犯しました。

花や猫を描いたものが好きで、いろいろな作品をいろいろな場所で見ていたのですが、これほどの大規模な回顧展は初めてでした。なので、様々な発見があり、とても素晴らしい展覧会でした。

まず一番大きな衝撃は、初期作品の暗さです。暗いを通り越して、怖いくらいです。



第1章 闇の守一 (1900~10年代)



《轢死》 1908(明治41)年

初期の頃は「光と影」を追い求めて(?)いた頃です。

大学に通っていた時、女性の飛び込み自殺を目撃し、それをモチーフに描いた作品。タイトル通り轢死体です。絵具の油脂分が劣化して、元々暗い絵がさらに黒くなってしまっていて、具体的なものは分かりません。完成当初はどんな風な絵だったのでしょう。見てみたいような、見たくないような。って検索したら出てきましたので、興味ある方は個々でググってみてください。

闇が主題のこの絵ですが、死んで横たわった女性が、画面を縦にしてみると、生き返って立ち上がったように見えたそうです。いやいや、そんなこと…と思うものの、想像してみたら、めちゃ怖いです。



明治の世で、美大に通い絵を習っていた守一さんは、どんな闇を抱えていたのでしょうか。人は誰しも、内側に闇を抱えていると思います。それを表現するか、できるか、隠してしまうか、自分でさえも分からないくらい閉じてしまうか、それは人それぞれですが、内側に抱える闇を、絵を通して表現しようとした守一さんは、尊敬に値するくらい強い人のように思えます。



第2章 守一をさがす守一 (1920~50年代)



《陽の死んだ日》 1928(昭和28)年2月28日

4歳で死んだ次男・陽さん。幼くして死んで、この世に何も残すことがなかった我が子の死に顔を描き始めますが、途中で息子を描いているのではなく、絵、作品を描いていることに気付いて止めてしまいました。



《日蔭澤》 1952(昭和27)年

闇を抱えながらも、作風が段々変わっていきます。段々、知っている守一さんになっていきます。特徴的な赤い輪郭線も出てきます。厚塗りや風景画、裸婦画なども多いこの頃は、自身でも作風を模索しているようで、ヨーロッパの画家を参考にしていたらしいことも見て取れます。マティスっぽい、シニャックっぽい、ミロっぽい等々、そんな印象を受ける作品もたくさんありました。



《御嶽》 1954(昭和29)年

守一さんには同じような作品が多々あります。作品(の下書き?)をトレースして、同じようなものをまた描く、という手法を取っています。そんなんありか、とも思ったものですが、職業画家なら、人気のある絵柄などは同じような作品の注文もあるだろうし、良いかもしれません。



展示でも、このように並んでいます。トレースという手法もわかりやすいですし、同じだけど同じじゃない、というのもよく分かります。線や形は同じでも、絵具の塗り方、色合いは1つずつ微妙に違います。単に同じような注文に応える方法という他に、同じものを描く内に、作品の質が上がっていくから、ということもあったようです。



第3章 守一になった守一 (1950~70年代)



《稚魚》 1958(昭和33)年

キャプションではマティスの《ダンス》という作品との類似点を指摘していました。独自路線を貫くと言われていた守一さんですが、年代順で見ていくと、海外の作家などの作品も参考に、独自の技法というか描き方を模索していたのでしょう。





異時同図法ということも言われています。同じものの違う時点を、1つの画面に描きこむ。短い絵巻物みたいな感じだと思っています。別々の蟻ではなく、1匹を観察しながらデッサンして、画面にバランス良く配置する感じでしょうかね。これらの蟻さんの絵を描くために、蟻を観察していたら、左の2番目の足から歩きだすことを見つけたそうです。

デフォルメというのは、やはり観察とオリジナルを完璧に近い精度で把握してからでないと出来ないものなのだ、ということを思い知ります。蟻の足の一本ずつの動きまで見極めてから描くのが、熊谷守一さんなのです。

光学も好きだそうです。守一さんの絵は、写実なのです。



《朝のはぢまり》 1969(昭和44)年

守一さんの作品の中でわたしが一番大好きな絵です。似たような絵もあるし、かわいい猫の絵も好きですが、わたしはそれらは比較にならないほど、この《朝のはぢまり》という作品が好きです。

まだ闇に包まれた世界に、太陽が昇ってくるというよりも、何か自分の内側から太陽を見つけ出す、そして朝が始まる、そんな印象があります。朝日のイメージって地平線や稜線から光を放つみたいなものがほとんどですが、これは、一番真ん中が白いからか、開かれていくイメージです。



似たような絵で、画面右のピンク色から《朝日》《朝のはぢまり》《夕映》《夕暮れ》という作品があって、一列に並んで展示されています。ふと、夕映えと夕暮れってどっちが早いのだろう、と思いましたが、並び順からして、夕映えの方が時間的には早いのでしょう。



この絵の上に書いてある文字を、メモしています。

「生きていたいと思います。わたしはしみったれですから、いくつになっても命は惜しい。命が惜しくなかったら見事だけれど、残念だが惜しい」(『蒼蝿』1976年)

97歳まで長生きをした「仙人」とも呼ばれていた人ですが、「生きていたい」という強い思いはどうやったら持つことができるのでしょう。自分の内にある欲求を絵具に乗せて表現することが出来る強さは、生まれ持った才能なのでしょうか。わたしも、そうしたものが欲しかったと思っていました。だけど、そういうものはわたしにはありません。ただ「命が惜しい」ということもないし、「生きていたい」ということもない。ただ「死なない」ということを選んだだけの自分には、この言葉は重かったです。

《朝のはぢまり》に強く惹かれる理由が、ここらへんにありそうです。

今は、買い物に行くとか習い事を休まないとか、小さな目標をクリアしていくこと、ライブの予定を入れて、それを楽しみにすることで、日々を生きています。



《眠り猫》 1959(昭和34)年

最後に。団子のようだ、と思いました。

こうしたかわいい猫の絵や、朝日の絵しか知らなかったので、初めて体験する「熊谷守一」という人の画業は、想像を上回る壮絶さで、圧倒されてしまいました。本当に行ってよかったと思います。画家だけではないけれど、人1人の人生を追体験するのは、本当にエネルギーが要ります。好きな画家ならなおさらです。

画家や歌手や作家は、作品を残すことで、その人の人生を没後何年経とうと追うことができますが、そうした残すものが何もなくっても、同じ人間の人生であることは変わらず、山谷の激しさは人それぞれだけど、誰にでもそうしたものがあるはずです。自分は平坦な道を歩いていると思っていても、他人から見たら、その道は谷底かもしれないし、あるいは山の上の細い稜線かもしれません。

1回沈んで浮上している途中だからなのか、「生きる」とか「才能」とか「人生」とかそうしたものに敏感なようです。

もう1回行きたいくらいです。興味を持たれたら是非どうぞ。おすすめの展覧会です^^


2018/01/05

2017 月刊ユン・ジョンシン12月号 "추위 (With 정인)"

明けましておめでとうございます! 今年もマイペースで更新していきますので、よろしくお願いします。

2018年最初の記事は、大好きなユン・ジョンシンさんの月刊ユン・ジョンシン2017年の最後を飾る12月号です。月遅れが、年跨ぎになってしまいましたが^^; いつもマイペースです。

2017年の曲たちは、全体的にバラードが多くて、本当に歴代級の良曲が揃っている年だと思うのですが、12月号は1月号に並ぶ本当に感動的な歌だと思います。ジョンインさんの歌声が悲しいとか切ないとか狂うほど愛おしいとか、そんな感情が見えるようで、本当に大好きな歌です。

CDも早く買いたいです。2011年から持ってます。2010年だけは、気付いた時には早々に廃盤になっていて、これは韓国に行ってもないかもしれないパターンです。






2017年の終わりは、K-Pop界には悲しいニュースで沈んだものでした。アイドルたちみんなが知っている、目標にもしていた人が亡くなって、年末の歌謡祭でも、盛り上がり切れない感じがあって、多分見ているわたしの主観もそうだから、そう見えるのだと思いますが。

才能のあるなしに関わらず、お金のあるなしに関わらず、容姿、家族、その他諸々の諸事情は関係なく、ただ単順に「生きている」という状態は保つことだけでも大変です。だけど、「生きている」という状態を継続させていけば、年齢を重ねて、新しい出会いや発見があって、「生きている、というのも悪くないなぁ」という状態にもなれるんだと思います。

死ぬのが難しいのと同じように、生きるのも難しいのです。人間にはテレパシー能力はなくて、言葉や文字にしないと、行動に出さないと、他人は分かってくれません。孤独は恐れるものではなくて、ただそうなってしまうものなので、それを寂しがるのではなくて、孤独を辛いと思うのなら、一歩踏み出す勇気を持つように、持てるように、持とうと、ほんのちょびっとだけでも、努力をするのが良いのではないでしょうか。理解が行動に直結するなら、楽なんですけど、そうではないから、生きることも死ぬことも難しいと感じるのでしょう。

放っておいても、人間いつかは死ぬのです。死に急ぐことはないです。ゆったり生きましょう。

新しい仕事を始めるにあたって、2018年のわたしの目標は、「好きなことをするために、程々に努力する」です。「好きなことだけやる」と宣言したら、両親に「程々には努力せえ」と言われたので、合わせてみました^^

2018年は、幸せなニュースだけ聞けますように。良い歌だけ聞いて、良い話だけして、良い行動だけ取って、世界中の人が、良い事だけを重ねていけますように。

今年もどうぞ、よろしくお付き合いのほど、お願いいたしますm(_ _)m



The お正月 photo by tana