2015/03/12

卒業制作 と 卒業式

昨日は卒業式でした。
まぁ、長い式で疲れましたが、学校主催の謝恩会で、普段なかなか会わない他専攻の先生たちにも挨拶して、お別れもできました^^




久しぶりに着物も着ました。袴は歩きやすくて、着る(履く?)のも案外簡単で、結構好きです^^



また、漆科主催の謝恩会では、意外な人の涙も見たり、相変わらず長い話を聞いたり、食事も美味しくいい時間でした。

先生たちも、学生からのプレゼントを喜んでくださって、こちらもいいお別れができたなぁと思います。

先生たちとも、同級生たちとも、なかなか会えなくなりますが、二度と会えない訳ではないです。

会おうと思えば会えます。

いつでも会える、と思って、面倒がって予定を組まないものですが、1年に1回とか、何年かに1回くらいは、会って、話をして、ご飯も食べて、元気かどうか確認したいなと思います。

そう思う、同級生たちで、年の離れた子たちも含めて、皆いい人ばかりで、学校に入ったこともとてもよかったですが、この学年になったこともとてもよかったです。




卒業制作では、茶道具を作りました。

棗だけ、木工芸専攻の先生に作ってもらって、それに摺漆と蒔絵をしました。

茶碗も形を自分で作って、陶芸の先生に焼いてもらいました。釉薬はガラス質なので、本来漆は定着しないのですが、特殊な溶剤を全体に吹き付けて、どこにでも蒔絵ができるという新技術のモニターに参加させてもらうことができました。

茶碗に載ってるのは茶杓。曲げるところから、形を削る、そこから塗りと蒔絵までしています。曲げるのが一番難しいです。戦国武将とかお家元とかも自分で茶杓を作っているので、わたしにもできるのではないか、という安直な理由からやろうと思いましたが、予想以上に難しかったです^^;

そして、メインの水指。ちょっと色がわかりづらいかもですが、中央は青緑のような爽やかな(と個人的には思っている)色です。正面が青緑、横が藍、後ろが黒のグラデーションになっています。色漆が好きで、在学中にいろんな色を作りましたが、大変でした。やっぱり難しいです。模様も盛り上げて作って、蓋も作って、つまみは陶器で作って、締め切りギリギリまで取り組みました。

今となっては、締め切りに焦ったこともいい思い出です^^

やってる時は、二度とこんな形作らない! と思ったものですが、また水指作りたいです! 模様、気に入ってます。



楽しい、学生生活も終わりです。

今月には福井県に引っ越して、4月から仕事を始めます。ものづくりの会社です。木工芸の製品を作っているところですが、漆の作品作りは趣味として続けます。

採算取れる仕組みとか手順も考案して、売れそうな商品が提案できれば、商品化もあるかも?! 夢ですね^^






Blogは続けます! 大好きな場所です。いつの間にか、5年も経ってました。更新頻度は落ちるかもですが、辞めないので、お暇な時にたまに覗いてください^^



京都市内で生まれ育って、ずっと市内で暮らしていました。京都という場所はとっても大好きです。茶道、着付け、漆と伝統文化、工芸にどっぷりはまっていますが、案外京都というものは、それらを消費する、鑑賞する場所であって、作る、学ぶ場所ではないような気がします。

そして、京都というブランドが、例えばシャネルとかプラダとかそれくらいの高級ブランドになっていて、気位が高く、手が出しづらいものになって、余計にごく一部の京都人と京都ブランド目当ての観光客のものになっている感じがしています。

それはきっと京都にとってはいいことかもしれませんが、住んでいるものとして、もっと身近に伝統を感じたいものとしては、遠いもののようで、少し寂しいです。

越前地域(福井)は漆、木工、和紙など、様々な伝統工芸の産地です。漆を学び、木工の仕事に就くように、わたしはいろんなことを学びたいです。和紙や陶芸も機会があればやりたいし、茶道も着付けも続けられるなら、続けるつもりです。

伝統を担う、後継者になる、というほどの意気込みは全くないのですが(あった方がいいのですが)、少しでも伝統を守る役目の端っこに連なることができればいいかなぁ、と思います。



学校がある南丹市で暮らし始めたのもわくわく楽しい日々でしたが、初の府外での暮らしもとっても楽しみです!! 田舎なので、SJのコンサート会場が遠くなるのは困りますが、それに勝る楽しみが待っています。

4月からもがんばるぞ~!



長文になっていしまいましたが、最後まで読んでくださって、ありがとうございますm(_ _)m


0 件のコメント:

コメントを投稿