2013/04/15

『ラファエロ展』 於:国立西洋美術館





9日に東京日帰りで行ってきました。

絶対行こうと思っていた展覧会だったのですが、いつ行こうかなと悩んでいたところ、明日行けるかも? と8日に思いついて、翌日行きました!

母は「へっ?!」って言うし、関東に住んでいる友達に「これから東京行くよ^^」ってメールしたら、びっくりさせてしまいました。



有名で人気の画家だし、ラファエロのここまで大々的な展覧会は初めてなので、人が多そうだなと思って、それもあって、平日に行きたかったんですね。

4月下旬になると、東京都美術館で「ダ・ヴィンチ展」が始まるので、それと合わせて見ようとする人で、さらに込むようになるという話があったので、思いついて「今だ!」と思って、行きました。

この日に行ってよかったのは、チケット売り場で並ぼうと財布を出したところで、知らないおばさまに招待券を1枚もらえたことです! 1500円がタダ! 超ラッキーでした♪ 知らない方、本当にありがとうございました♥



《自画像》 (1504-06年)

ラファエロといえば、ルネサンスの三大巨匠の1人で、とても有名な画家です。

古い時代の画家だし、若くして亡くなったので(享年37歳)、作品もそれほど多くない印象があります。

実際、ラファエロの作品の展示数は比較的少ないとは言え、ラファエロ展と銘打つだけあって、寡作な印象の割にはたくさんあったと思います。

ゆっくり見回って1時間くらいでした。

わたしが行った日は、たくさん人がいたけど、混雑しているほどではなく、けっこうよく見えました。土日はよく分かりませんが。



《大公の聖母》 (1505-06年)

ラファエロ作品は1点だけでも展覧会のメインになりそうですが、今回の1番のメイン作品はこの聖母さまだと思います。

ものすごくきれいでした♥

前には人がたくさんいましたが、少ししたら、最前列に行けて、じっくりゆっくり見ることができました。

昔の宗教画に出てくる子供はあまりかわいくないんですが、これはマシな方だし、何といっても伏せ目のマリアが聖母と呼ぶにふさわしいような優しい奥深い表情で、長いあいだ見ていても飽きません。

思いっきし宗教画だし、とても美しい作品ですが、過度に神々しくないというか、あくまでも人間であることが感じられたし、言い方は難しいけど、布教や啓蒙が目的の明らかな宗教画ではないと思いました。



背景は本来は窓とそこから見える外の風景が描かれていたそうですが、ある時期、黒背景の聖母子画がはやっていたことがあって、その時に黒く塗られたそうです。

ちょっともったいないような、でも今の状態でも却ってよかったような、複雑です。



元の持ち主が大公さまだったので、《大公の聖母》と言われています。生涯大切にして、寝室に飾っていたそうです。よくわかりますね^^



《友人のいる自画像》 (1515-20年)

聖母子像やモナリザと同じような構図の人物像が多い、というかそれしか知らなかったんですが、こういう動きのある人物像もあったんだと新鮮な印象でした。

ルネサンスな感じはしないです。

2人の動きの対比がものすごく大きいです。



ラファエロの作品は、この時代の中では他の画家と一味違う感じがします。

ルネサンスという時代性は感じられるし、宗教画が多いのは多いんだけど、どれも繊細で美しく、きちんと人間が描かれていると思える作品です。

筋肉ばっかりのとか、技巧ばっかりのとかとは違って、技巧と科学的見地と美しさがバランスよく取り込まれていて、そこが見ていて「きれいだな」「落ち着くな」と思うところかなと感じました。



もう二度とないとも言われるくらい、ラファエロの作品がたくさん集まった貴重な展覧会だと思います。

きれいな作品、いい作品が多いので、わざわざ遠いところ行ってよかったなと思いました!






チケットを譲っていただいて、そのお金が浮いたのはいいんですが、その分、20g・800円のラファエロ展オリジナルブレンドの紅茶を2種買ってしまいました…。相殺です。

まだ飲んでないんですが、大切に飲もうと思います。



午前中にラファエロ展を見て、お昼を食べたあとは、渋谷にあるBunkamuraミュージアムで開催中の「ルーベンス展」に行きました。

「クラークコレクション」とどっちにしようかなと思って、問い合せたら、クラークコレクションは6月に神戸に来るけど、ルーベンスは福岡と新潟に巡回するだけで関西には来ないそうなので、こちらに行きました。

これもまた今度書こうと思っています^^


0 件のコメント:

コメントを投稿