2017/02/20

ギュソロコンついでの金沢滞在記 1日目


18・19日の金沢滞在の一番の目的はギュッたんです。夜のんびりしようとホテルも取り、さて、コンサート以外、どこへ行こうと悩むこと。

金沢って見どころが多そうに見えて、京都出身のわたしには、はっきり言ってあまり目新しいような魅力的なところがないんですね。京都にもあるものがほとんどで…。以前行ったこともあるので、一通りは見ているし。

というわけで、行ったことのない金箔工芸館と成巽閣[セイソンカク]、そして興味を惹かれた展覧会をしている21世紀美術館にいくことにしました。

1日目は金箔工芸館と成巽閣です。



photo by tana


東茶屋街の近くにある金沢市立安江金箔工芸館の外観です。なぜここに来ようと思ったかというと、金箔がどのように出来ているのかを、一度ちゃんと知ろうと思ったからです。結果、ここは来てよかったです。大した展示はないんですが(※)、金箔作りの工程を知ることができます。それは想像よりも、大変なものでした。

何と言っても紙作り! 箔を挟む紙、これがどれほど重要で、手間のかかっているものなのかが、よーくわかりました。「箔作りは紙作り」と言われているそうです。それがここにあった映像資料で理解できました。これほどの時間と労力をかけて作り上げる「箔」というのはあくまで装飾するための道具、というところが漆の成品を作るわたしからしたら頭が下がります。

展示品より映像資料の方が面白いです。ものだけ見ても、どう使うのか分かりませんものね。

地金作りから箔の原型まで作る「上澄屋」さんと、1万分の1ミリという薄さに仕上げる「箔屋」さんに別れていることも初めて知りました。

多分1回行ったら、それで充分な感じもしますが、体験もできるそうなので、行ったことの無い方にはいいと思います。

 1つ、特別展示の中で気に入った作品がありましたが、それは金箔全く使ってない漆芸作品でした。



photo by tana


ここは兼六園に隣接している加賀前田家の奥方御殿ということです。最初はなんて読むのかもわかりませんでしたが、大きな古いお屋敷というのが好きなので、前から興味があり、コンサートの前に行くことにしました。コンサートは17時開場、ここは17時まで。ちょうどいい。歩いて、5分もかからないと思います。

とても大きいお屋敷で、各部屋それぞれ名前がついているのですが、亀の間なら障子の下の方に亀が描いてあったり、万年青[オモト]の廊下なら廊下に面した障子の下に万年青が描いてあったり、細かいところまで手を加えられたお屋敷でした。さすが、前田家というところでしょうか。

見どころは2階だと思います。群青の間というのがあって、天井の板が漆喰で貼ってあるっぽいんですが、その漆喰が群青なんです。とっても鮮やかできれいで、びっくりしました。廊下に面した壁は浅葱色っぽい色にしてあって。弁柄の部屋もありました。

ここも展示は大したことないですが(ものはもちろんとても良い)、お屋敷好きにはいいと思います。

館内撮影禁止なのが惜しい。残念ですね~。



ということで、1日目ハイライト、コンサート! 次はレポを書きたいと思っています。セブチのレポも書かなきゃ、と思いつつ。


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