2013/08/07

『LOVE展 アートに見る愛のかたち』 於:森美術館



7月の3連休初日に行ってきました。

TBSの『ぶらぶら美術・博物館』でやってて面白そうだなぁと思ったので、行ってみました。



タイトルにあるように、いろいろな「愛」の形のアートがたくさんありました。

ハートの形や恋人同士・夫婦・家族の姿などはわかりやすいですが、愛なんだか何なんだかよく分からないものもありました。



ジェフ・クーンズ 《聖なるハート》 1994-2007年

チラシやポスターにもなっているハート。軽そうだけど、実は数トン(数字は忘れた)もあるらしいです。土台も作品の一部で、針金のようなもので垂直に固定しているそうです。

大きいのもそうですが、直立しているところや、きっちりとラッピングされているところからも、とても強そうなハート(心臓)という印象を持ちました。



ロバート・インディアナ 《LOVE》 1966年

「ラブ」の代表的なアイコン、と説明があるだけあって、いろんなところで何度も見たことのある「ラブ」の形です。見続けても見飽きないです。

驚くべきはこれが油彩であることと、1966年制作ということです。50年近くも前のものとは思えないくらい、すべてが新鮮です。色もとてもいいです。

ただの文字、ただの色、ただの45度の傾きだけど、それらがたったゼロコンマもずれることなくぴたりと合わさったときに、こんなに完璧なものが出来上がるのかと驚くばかりです。



デヴィット・ホックニー 《両親》 1977年

絵画作品は少なかったですが、その中で気に入った作品です。

きちんとした奥さんと頑固で子供の言うとおりにはしない旦那さんの対比が面白いです。家族の形がよく現れた絵だと思います。




「浅田家シリーズ」の一連の作品も、少し変わった、でも本当はとても暖かくて楽しい家族の形がよく現れた絵(写真)だと思います。

写真家の浅田政志さんが家族をモチーフに、いろいろなコスプレをした写真です。こういうことも、やってたら楽しくなってくるんでしょうか? お母さんがアイデアを出したり、お父さんは小道具を作ったり、協力的らしいです^^



シルバ・グプタ 《わたしもあなたの空の下に生きている》2011年

日本語と英語、画像に見えるウルドゥー語の3カ国語で「わたしもあなたの空の下に生きている」という光る平和のメッセージを掲げた作品です。3カ国語がチカチカと数秒ごとに移り変わります。

全く知らない場所、知らない言葉、知らない人々も、みんな同じ空の下、どこかで繋がっているのだということを知らせてくれているような気がしました。



草間彌生 《愛が呼んでいる》 2013年

最後の方の部屋の展示です。それほど広くない部屋だと思いますが、全面鏡張りで、どこまでも広がっていく気がします。

この部屋だけ、写真を撮っても大丈夫なんですが、人がたくさんいるのと、鏡に自分がどうしても写ってしまって、元々写真のうでもよくないので、あまりいいものが撮れませんでした^^;

不思議な部屋です。本当に何かに呼ばれるようにフラフラと漂ってしまいます。






幸せいっぱいの愛、苦しい愛、困難の中の愛、性愛、ぶつけあう愛、さまざまな形がありました。きれいなものだけでなく、きたない醜いと眉をしかめるようなものもありましたが、だけどそこに「人」がいて、当人にとっては「きれい」も「きたない」もなく、それこそが「生」であり「愛」なんです。

「人」がそこに関わっているかぎり、すべては「愛」のある行為なのだと思います。どんな形であれ「愛」がないところに新しいものは生まれないのではないでしょうか。

だから、初音ミクも、春画も、源氏物語も、ゴスロリも、すべて「愛」だと言えるのだと思います。



写真はほとんど以下から拝借(_ _)

http://www.fashion-press.net/news/6696


0 件のコメント:

コメントを投稿