7月中に見てたのですが、書くのが遅くなってしまいました。他意はありません。
わかりにくいとか、子供には面白くないとか、そういうことが言われていたので、逆に見に行きました。これまでのジブリらしい作品だったら、わざわざ劇場にまでは行かなかったと思います。
ジブリらしいものも面白いし好きですが、「ナウシカ」や「ラピュタ」の方が好きだな、と思ってしまうところで、マンネリとまでは言わないまでも、ジブリと言えど、そういう道に入っていっているのかな? と感じていました。
ジブリらしくない、宮崎さんが初めて実在の人物を主人公にした作品、というところに興味を持ちました。
わかりにくい、と言われる所以はわかりますが、それほど難解というほどではなく、なかなか面白かったです。
けっこう地味で、ストーリー的な盛り上がりはそれほどありません。
零戦を作った人ということではなく、ただ1人の人間の人生と夢、それを見続けることの意味を示している作品だと思いました。
「美しい飛行機を作りたい」という純粋な夢が、時代の中でどれほどの結果をもたらすか、感じ取っていながら、それでも夢を追って、それを実現させたことは、見方によっては賛否が分かれますが、「夢を見ること」「夢を実現させること」自体は何も悪いことではないです。むしろその強い意思は、称賛に値します。
この映画にはもう1人、菜穂子さんも主人公だと思います。そして、彼女の存在が訴えていることは、「人を愛すること」だと感じました。
自分の病気を押してまで、一緒にいたいと願った人のところへ飛び込んで、自分のすべてを相手の心に焼き付けていく姿は、すごい覚悟だなと思いました。
二郎さんの夢を見続ける姿、菜穂子さんの人を愛する姿、戦争の時代の中で1つになって、じわじわと届いてきます。
アニメならではの映像もあって、新しいジブリの魅力が付加されたような感じがしました。
面白かったです^^
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