2014/04/04

『アンディ・ウォーホル展 永遠の15分』 於:森美術館





3月下旬、東京旅行の折に行ってきました。「ラファエル前派展」が行われている森ACGとは1floorしか変わらず、セットでチケットを買うと少し安くなるので、そんなに興味があるわけではなかったんですが、とりあえず見てみることにしました。

めちゃくちゃたくさん作品がありました。国内史上最大はまったくそのとおりだと思います。



出品リストがなかったので受付に言ってもらいましたが、A4紙6枚裏表に2mmくらいの文字でびっしりと文字が並んでました。

図録のリストをコピーしたものだと思いますが、まぁ見にくいのなんの。でも他の展覧会のような出品リストをちゃんと作ったら、きっと6枚どころでなく、小冊子くらいになったと思うので、仕方がないと思います。



《自画像》 1986年

同じタイトルの作品が多いので、展示されていたものと画像が本当に一致しているのかあまり自信がありませんが、だいたい合っていると思います。

最初にどでんとウォーホルのドアップで展覧会が始まりました。



《キャンベルスープⅠ:ベジタブル》 1968年

お馴染みのキャンベルスープ。画像はベジタブルですが、他の味の作品もけっこう大きなものがたくさん並んでいました。

売ってるのを見たり、この作品を見たりするたびに、食べてみたくなりますが、まだ味わったことはありません。



《小さな電気椅子》

こんな色だったか自信はありませんが…。モノクロだった気がします^^; でも比較的、これがきれいで大きさも手頃だったので、多少の違いがあっても多めに見てくださいm(_ _)m

ウォーホルの作品をよく知っているわけではないので、こういうどちらかと言うとネガティブなイメージの題材を使った作品があることを知らなくて、今回初めて見たので、とても意外というか新鮮でした。



彼の作品のすごいところは、それがアート(芸術)になるとは思われなかったものを、アートに昇華させ、作品としてちゃんと成立させているところだと思います。

これは「死と惨事シリーズ」だそうですが、スープ缶のシリーズも、誰も目を向けなかったもの、目を向けるべきなのに向けてこなかったものたちを、作品にすることで、それらがこの世に存在しているのだと知らしめる効果があると思います。

ここに何かあったとしても、誰かが認識しなければ「ない」も同然です。



《銀の雲》 1966/1994年

カーテンで区切られた部屋での展示です。最初、銀の枕かと思ったんですが、タイトル見たら雲でした。ヘリウムが入っていて、扇風機も回っていて、部屋の中にたくさん浮いています。ちょっと面白いです。

作品に手を触れないでください、という注意書きがありますが、ふわふわ浮いて、動き回るものに「触れるな」と言われても、向こうから飛んでくるのに、避けるのが大変でした。足元にも飛べない雲たちが転がってるし^^;



《ファクトリー》

ウォーホルが作品をつくっていた「ファクトリー」というアトリエも再現されていて、そこに作品が並んでいました。なかなか面白い趣向で良かったです。



こちらもお馴染みの《花》の作品。これだけに限りませんが、ウォーホルのシルクスクリーンの作品は、カラフルで構図もよくいいのですが、完全に気持ちのいい配色ではないように感じています。好みによるかもしれませんが、どこか1つか2つくらい気持ち悪いというか違和感のようなものがあります。それも含めて良いところだと思いますが。





《絶滅危惧種》シリーズの作品。オオツノヒツジ(左上)、ジャイアントパンダ(右上)、グレービー・シマウマ(左下)、パイン・バレンズ・ツリー・フロッグ(右下)です。

カエルに一目惚れ♥ 毒々しい感じがとってもキュートです^^ 手の位置もいいですね。本当の色はきれいな緑色です。本物の写真もかわいかったです。

パンダを赤にするセンスもすばらしいと思います。このシリーズ、好きです^^



ウォーホル語録も会場内のいろんなところに書かれていました。副題の「永遠の15分」とはこの語録から来たものです。

わたしが気になった言葉は「(前略)人と同じじゃいけないのかい?」です。

個性とは、自分らしさとは、他人との関係性とか、いろいろ考えさせられる言葉だなと思い、読んだ後から、じわじわと自分の中で大きくなっていった言葉です。

「同じ」はつまらないけど、1人が好きなわけでもないし、個性がすべてとも思いません。自分自身にとっても重要な問いかけなのかもしれません。



下記リンクで展覧会記事や写真を見ることができます。

こちら → http://www.fashion-headline.com/article/2014/01/31/4981.html



馴染みの作品があったり、見たことあるけどウォーホルの作品とは知らなかったものがあったり、どれも新鮮に見ることができたので、とても楽しい展覧会でした^^

「ラファエル前派展」とセットで見ることもできますが、系統が全然違うし、どちらも重量のある展覧会なので続けて見ると疲れます。

一呼吸置いてみるといいと思います。

そして、一呼吸置くのにぴったりなのが、アンディ・ウォーホルカフェです(宣伝ではありません)。




展覧会・作品とのコラボカフェです。内装や机、メニューなどもコラボしてました。わたしは午後に行って、お昼ご飯はもう食べていたので、パフェを食べました^^




サングラスパフェです! ジャンクな色合いとサングラスが何ともかわいらしいです。味は普通においしかったです。フルーツもたくさん入ってました。

わたしはあまり気にしませんが、添加物や着色料を忌避している人はやめた方がいいです。



天気がすごくよくて窓辺で食べるのは暑かったです。水をスカートにこぼしてしまったのですが、食べ終わる頃には乾いてました。

景色もよくて、メニューも面白くて、こちらも楽しかったです。

作品も1つ展示されているので、展覧会に行ったら、カフェも覗いてみるのが良いです!


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