photo : tana |
もう終わってしまいましたが(10月20日まで)、終了間近の18日に行ってきました。橋本関雪さん、好きなんです。
京都・銀閣寺近くに白砂村荘という関雪さんの元アトリエ(かな?)の記念館があり、庭が鬱蒼としてて池が広くてきれいです。以前通っていた大学から行きやすかったのと、近くにお気に入りのカフェが2件あって、セットでよく行っていた好きな場所です。
記念館には下書きが多いですが、そこで初めて関雪さんの作品を見て、作品も好きになりました。
日本画ですが、中国テイストがそこかしこに見えます。柔らかい線が美しく、動物とおじいさん(おじさん)がとても上手な画家です。
《南国》 大正2(1914)年 |
初期の頃の作品です。これだけではないですが、関雪さんの作品は比較的どれも大きいです。
これなどは、大きい上に金箔の面積も広いし、日本画にしてはとてもカラフルで原色ではないけれどそれに近い強さがある色彩で迫力があります。
船は海ではなく揚子江を行き交うものです。
《木蘭》 大正6(1918)年 |
これも中国の故事をもとにした1枚。木蘭という女の子が年老いた父の代わりに男装して出兵し、手柄を立てるという話(大分適当)だそうです。
右隻のおじさんと馬はいい感じですが、左隻の肝心の主役の女の子がそれほど美人ではありません^^; なんか微妙。
でも美人に描かなければいけないというものでもないので、これはこれでいいと思いますが、日本画に描かれた女性=美人という思い込みが、いつの間にか自分の中に定着している事実を実感しました。
《霜猿》 1939年 |
動物がとても生き生きとしていて、毛並みなどの雰囲気もとても良いです。
現実の猿はあまり好きではありませんが、この絵は好きです。まったりした姿勢もいいし、月が画面下にあるという構図も独特で良いです。
関雪さんの作品を見るのは久しぶりで、展覧会はとてもよかったです。展覧会は。
けど、この美術館は好きじゃないんですよねぇ- -; 建物も案内も職員も不親切で感じが悪い。わかりづらい。キャプションも読む気をなくすくらい長くて、場所も見づらいところに貼って(立てて)あるし、その点も嫌です。文章を読むこと自体は好きですが、文章力が微妙で、たまによく分からないです。
けど、展覧会はいつもいいので、何度も来てしまうという…。おまけにミュージアムショップもすっごくすてきです♪
今回もちょっと買いすぎてしまいました…厳選したのに。
ちょっと愚痴ってしまいましたが^^; 何度も言いますが、兵庫の県美、展覧会はいつもとても良いです。作品のセレクトも申し分なく、興味をもって見に行ったら、ちゃんと堪能できるし、満足できます。今回も充実した楽しい展覧会でした!
それだけに惜しい美術館です。あくまで個人的な感想です(_ _)
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