2013/09/11

『貴婦人と一角獣展』 於:国立国際美術館



大阪で7月27日~10月20日まで開催されている展覧会に、先月行ってきました。

フランスのクリュニー中世美術館が所蔵する「貴婦人と一角獣」(以下、「貴婦人」)と呼ばれる6面のタピスリー(タペストリ)が一堂に会する展覧会です。

以前に何かで見たことがあって、とても鮮やかできれいで好きになった作品だったので、今回はこれらの作品がメインということもあり、行きました。



本当に「貴婦人」のための展覧会で、それ以外の展示物は、デジタルシアターとこのタピスリーの詳細や図像学的な解説と、同時代の関連する作品で、「貴婦人」6面とシアターに広く場所をとっていたこともあり、何だか短く感じました。





6面のタピスリーにはそれぞれ、「視覚」「聴覚」「味覚」「触覚」「嗅覚」と「我が唯一の望み」という名前がついています。「我が唯一の望み」というタイトルの1面が何を表しているのかについては諸説あり、謎だそうです。

1500年頃に制作されたものですが、赤い色が未だに鮮やかで、藍色っぽい地面の色との対比や、散りばめられた草花と貴婦人と侍女の豪華な衣装など、すべてが丁寧に緻密に織られていて、見ていて飽きません。どこを見てもきれいです♪

惜しむらくは、動物があまりかわいくないことです^^; 唯一うさぎさんはかわいいのですが、獅子は迫力もないしぶさいし、犬とかもそうは見えないものも多くて、もはや謎の生物が多数いました。

ユニコーンは、たまにそう見えるというだけで、特にかわいくもなくぶさくもなく、という感じでした。

こういうものを、かわいいかかわいくないかで判断することが本来の鑑賞方法とは違う気もしますが、個人的にはとても重要なことで、やはり動物はかわいくなければと思います!




左からうさぎ、さる、やぎです。さるがまたかわいくないんです…。

動物に関しては、うさぎが一番かわいいということを誰もがわかっているらしく、ミュージアムショップではやたらとうさぎのグッズがありました。



見るものはほとんど6面のタピスリーしかないような展覧会ですが、ただそれだけでも見に行く価値があると思います。とても大きいし、きれいだし、すみずみまであますところなく見るべき箇所があります。

良い展覧会かどうかはともかく、見ごたえのある作品で、行ってよかったと感じました^^



photo : tana

入口もこっていてとてもかわいいです^^ お天気の良い日だったので、日に透けてきれいでした。


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