7月後半の東京旅行の際に行ってきました。随分時間が経ってしまいましたが、9月18日までやってます。
この展覧会は、展覧会というほどのものではなく、ブリヂストン美術館の一室で行われている、企画展示です。
ザオ・ウーキーさん(趙無極)は北京出身の画家で、今年の4月に亡くなられました。この美術館がウーキーさんの日本初の個展を開催したり、国内最大級と言われるほどの作品を多数所蔵(18点)したりしている縁で企画されているものです。
以前、こちらの美術館で始めて上の作品を見て好きになりました。
亡くなられたことは残念ですが、享年92歳ということで、大往生だったんじゃないでしょうか。
《風景 2004》 2004年 |
緑に赤の紅一点。爽やかで平原と山のある遠景のようにも見えるが、赤い色が何やら不穏な感じがしました。
《10.03.76》 1976年 |
縦長で水墨画のような作品でした。何を描いているのでもないですが、飽きずに見ることができます。こちらも、というかウーキーさんの作品全体に不穏な感じというのはありますが、それでもとても美しいと思いました。
《鳥の飛翔》 1954年 |
絵の具を塗りたくったような抽象画しか見たことがなかったので、こういう細かい描写というか具体的な何か(この作品では鳥)を描いたものは初めて見ました。
画像が小さいのでよく分からないかもですが、間近で見たらけっこういろいろなものがあって、遠目で見るほうがきれいな作品が多い中、これは近くで見ると楽しい作品です。
初期の頃は具象的なものも描いていたんですね。
一室だけの展示なので、作品数はそれほど多くないですが、初期から近年の作品をある程度網羅したものでした。初めて見る方は、青い作品しか知らなかったわたしのような「ちょっと見たことある」という人にはいいと思います^^
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