2012/12/06

『メトロポリタン美術館展』 於:東京都美術館 part.2


公式HP→http://met2012.jp/



好きな作品が多くて、長くなってしまったので、前回からの続きpart.2です。



第5章 カメラが捉えた自然



ウジェーヌ・アジェ 《池、ヴィル=ダヴレイ》 (1923-1925年)

鶏卵紙にプリントされた作品は、セピア色とやわらかい輪郭線で、ただ風景を切り取っただけでない、一味付加された風景になる気がします。



杉本博司 《ボーデン湖、ウットヴィル》 (1993年)

これ以上ないくらいシンプルな海の写真。中央に水平線を持ってきて、海と空と波とただそれだけですが、光の変化や波の表情などを、じっとずっと見ていたくなります。

じっと見ていると、波が動いているような気がしてきました。

ゼラチン・シルバー・プリントの作品は、くっきりした輪郭が出て、写っているモチーフにもよると思いますが、かっこいい感じがします。



第6章 大地と空



フィンセント・ファン・ゴッホ 《糸杉》 (1889年)

展覧会のメイン作品ですかね? 疑問符がついてしまうのは、わたしがゴッホを嫌いではないけれど、それほど好きでもないので、「そうですか」という感じ。

ゴッホは生で見る方が迫力があります。

あまりたくさん見すぎると、引いてしまうくらい押しの強いゴッホ作品ですが、これは色合いも淡いしうねうねしてるけど、見やすい方だと思います。



エドワード・ホッパー 《トゥーライツの灯台》 (1929年)

ホッパーって、映画の1シーンのような、これから何か起こりそうな予感のする作品が多い印象ですが、こんな爽やかな感じの作品もあるんだ、と新鮮でした。

それほどホッパーについて知ってるわけではないですが。



第7章 水の世界



《カエルの分銅》 メソポタミア (B.C.2000-B.C.1600年頃)
かわいいかわいいカエルさん♪

置物かとおもってたら、分銅。分銅ってなんだっけ? と一瞬思うくらい、懐かしい響きです^^;

しかもメソポタミア! 《リラの牛頭》といい、かわいくてかっこいいメソポタミアが好きになりそうです。

学校で使ってたのは面白みのない全部同じ形ですが、こんなのだったらかわいくて、楽しく実験できそうですね。



ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の柱廊から望む》 (1835年頃)

わたしの好きなターナー作品。

油彩なのに、水彩画みたいに透明感があります。



ウィンスロー・ホーマー 《月光、ウッドアイランド灯台》 (1894年)

本当に月光が差しているかのような画面で、とても美しい作品で、お気に入りの1枚です。

タイトルにある月も灯台もどちらもはっきりとは描いていないのに、それらがよいアクセントになっていて、画面に華やぎとけじめをつけています。

灯台の場所、わたしが思うのは、水平線の右4分の1くらいのところにある1点です。実際に見ると、点はもっと赤くて目立つんですが、これではパッとしません^^;





時間をかけてゆっくり見ることができました^^ 展示されていた作品もとってもよかったし、とても楽しかったです!

ほかの展覧会のテーマではあまり日本に来ることのない作品もあると思うので、そういう意味でもおすすめです^^



こないだの「エルミタージュ展」でも、チェブラーシカとコラボしてましたが、今回の「メット展」ではキティちゃんとコラボしてました。




今回購入したポストカードです。デザインはこの1つしかなかったです。

キティちゃんにしてはシックな雰囲気をかもしていて、でもやっぱりかわいいです^^

クリアファイルやマスコットストラップなどもあるそうです。ポストカードが充実してて、それが嬉しかったので、他のはあまり見てませんでした。



こんなに長くなるはずではなかったんですが、最後までお付き合いありがとうございます!

芸術は秋だけのものではないです。上野には今、パンダもいるし、ツタンカーメンもやってますが、メトロポリタンもいいですよ♪


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