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17日、大阪の梅田芸術劇場で見てきました。
9月に同じ劇場で日本版の『エリザベート』を見たのですが、日本版でもトート役だったマテ・カマラスさんについて、姉が「ドイツ語の方が歌が上手に聴こえる」と言ったので、日本語でも十分すてきで上手だったのに、「もっとかぁ♪」と思って、ウィーン版の方も見てみることにしました。
母も「マテさん、ええ声やったなぁ」と気に入っていたし、わたしも好きになっていたので、どんなか聴いてみたかったんです。
字幕付の舞台を初めて見ましたが、けっこう見れました。字幕に集中してしまうと、演技や表情が見れません。
一度日本版を見ていて、ストーリーがわかっているのも大きかったと思います。
マテさん、相変わらずすてきでした♥
カリスマがあって、死(トート)と呼ぶのにぴったりの重厚な存在感がありました。
日本語が普通に話せる人かと思うくらい、日本語での演技もよかったですが、ドイツ語での歌・演技の方が自然な感じというか、よりいいものに見えました。
そのマテさんよりも、度肝を抜かれるくらいだったのが、エリザベート役のマヤ・ハクフォートさんです。
もうびっくりするくらい、めちゃくちゃ歌が上手い!! 声も若々しいというか、すごく華やかで、繊細なのにすごく力強いものでした。
演技をしながら歌うというよりも、本当に泣きながら歌って、笑いながら歌っている感じがしました。
"Ich gehor nur mir [私だけに]"
@lewiskao
日本版のエリザベートは瀬奈さんでした。
確かに歌も演技もすごく上手で、すてきでしたが、やはり宝塚の人という独特の感じが出ていて、少し大げさというのも違うけど、「演技している」のが分かる感じでした。
ウィーン版でももちろん演技をしているのには違いないけど、より自然で、役そのものの人がいるような印象を受けました。
群舞も合唱も迫力がすごくあって、ドイツ語なんですが、役の感情がより胸に刺さって、感動しました。
2回目に見たのもあるかもしれませんが、今回はエリザベートの強さ・頑なさ、そして傲慢なところが印象に残りました。
ルドルフ(エリザベートの息子)とエリザベートがからむシーンは、もろに彼女のエゴイストな部分が感じられて、それにより母に捨てられたと歌うルドルフの悲しみにはすごく共感できました。
だけど、エリザベートが「パパのようになりたかった。パパのようにはもうなれない」と歌う弱さを見せるシーンでも、また共感できて、強く、傲慢さを持っていても、矛盾や葛藤を抱えて生きていたということがストンと入ってきました。
"Wie du (Reprise) [パパのように (Reprise)]"
@FincayraMerlin
舞台上に装飾や装置はほとんどなくて、オーケストラと階段とそれに続く段があるだけで、とてもシンプルでした。
日本版の方は作りこまれた豪華なセットがあって、それもとても華やかでよかったですが、ウィーン版の方は歌の迫力があったので、正反対の簡素な舞台でも十分でした。
衣装は凝っていて豪華なものでした。ルキーニとトート以外のキャストの衣装には、左側の方から足元まで、緑の蔦のような模様が1本まっすぐ入っていました。
何かの暗示かと思うのですが、よくわからなかったです。生と死の対比? ある意味、統一感があって、きれいでした。
行く前は、「ウィーン版まで別によかったかな」と思いましたが、行ってよかったです。
日本版よりウィーン版の方がすばらしいと思いました! 瀬奈さんのもすてきでしたが、ちょっと霞んでしまうくらいです。
空席がちらほらありましたが、日本版だけ見て終わる人がいるなら、もったいないと思います。
パンフレットにはキャストの経歴やインタビューはもちろん、日本版の演出家の小池修一郎さんが世界各国で見た『エリザベート』のレポ(感想)が載っていて、読んでいて面白かったです。
92年のウィーン初演から今まで、各国で上演されていて、国によってキャストも演出家も違うし、それぞれ印象は違うようです。
今年の3月には韓国でも上演されたようですが、その時、トート役をジュンス(JYJ)が演じていたそうです。知りませんでした。
日本版・ウィーン版ともにマテさんのトートを見ているせいか、ジュンちゃんでは死へと誘う引力が弱いのではないかと(見てもいないのに)思いました。
でもまぁかっこいいですね♥
ミュージカルを見比べてみるのも、お金がかかるのであまりできませんが、楽しいものです。
マヤさん、最後のエリザベートって書いてあったけど、もうこれでエリザベート役から離れるんですかね? マヤさんの他の役をしてるのも見てみたいです^^
とても魅力的な記事でした!!
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
こんにちは♪
削除こちらこそ、ありがとうございます(_ _)
いつでもどうぞ^^