テレビで特集していたのを見て、「行きたい!」と思い立って、行ってきました^^ よかったです♪ 濃くてきれいでいい絵がいっぱいでした。
六本木ヒルズ自体は嫌いなんですが、そこにある森美術館と森アーツセンターギャラリー(=MACG)は割と好きです。
アーサー・ヒューズ 《4月の恋》 (1855-56年) |
今回の展覧会でかなり気に入った人がヒューズさんのこちらの作品です。人目を忍ぶような仕草がとても可憐で健気で、美しいです^^
初めて知る画家かと思ってたんですが、ヒューズさんの描いた《オフィーリア》の画像がPCに保存されてました。この画家さん、好きです。
ジョン・エヴァレット・ミレイ 《オフィーリア》 (1851-52年) |
「オフィーリア」と言えば、ミレイのこちらの方が断然有名です。モデルさんが水の中でポーズを取りすぎて風邪を引いたという逸話があるそうです。
豊かで美しい自然の中で、白い豪華な衣装とほのかにピンクの頬でありながら虚ろな目の美しい女性。こんなにもミスマッチで物悲しく、そして美しい組み合わせはなかなかありません。
ウィリアム・ホルマン・ハント 《クローディオとイザベラ》 (1850-53年1879年加筆) |
ヘタレ兄と芯のある妹。
処刑されそうなんだからかわいそうな気がしないでもないし、命と純潔どちらが大切かという価値観によってバラバラな問題もあるけれど、冒頭の印象は拭えません。
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 《見よ、我は主のはしためなり (受胎告知)》 (1849-50年) |
白くてきれいだなというのが第一印象ですが、タイトルを見るとまた違った印象があります。というか、タイトルを見ないと、どんなシチュエーションか分かりません。
ですが、よく見る《受胎告知》とは大分違います。2人ともに人間味があっていい感じです。
ラファエル前派の作品は発表当初、批判されたものが多いようです。キャプションにそう書いてあるものが多かったです。この絵もそうで、宗教画に人間味は不要ということでしょうか。
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ 《青い小部屋》 (1856-57年) |
ロセッティの絵がたくさんありました。わりと好きな画家なのでたくさん見れてよかったです^^
この絵のストーリーはよく分かりませんが、不思議な雰囲気になぜか惹きつけられる感じがしました。
ハント、ミレイ、ロセッティがラファエル前派の主要なメンバーです。英国美術界を揺るがした運動だそうですが、活動はたった5年ほどで、その後ロセッティや彼を慕う人たちが分波し、唯美主義の思想とも共鳴し、活動を広げていったそうです。
三菱一号館美術館で開催中(5月6日まで)の『ザ・ビューティフル展』は唯美主義をテーマにした展覧会なので、セットで見るのがいいかなと思います。
エドワード・バーン=ジョーンズ 《愛に導かれる巡礼》 (1896-97年) |
バーン=ジョーンズもたくさんありました。濃くて、少しいびつでロセッティと同じく割合好きな画家です。上手なんだか下手なんだか、よく分からないところとか。
ミレイの《オフィーリア》やロセッティの作品を目当てに行きましたが、「ラファエル前派」という今まで知らない運動のこともしれてとても良かったです^^
きれいだけど、不思議な雰囲気だったり、少しやりすぎな雰囲気だったり、無駄に濃かったりしますが、そこがいいところかなと思います。
めずらしい展覧会だと思うので、おすすめです!
0 件のコメント:
コメントを投稿