2021/02/11
THE BOYZ 함께 - 181021 (열린음악회)
『三沢厚彦 ANIMALS』 於:あべのハルカス美術館
結果、行ってよかったです。思ったよりも楽しめました。
三沢さんは「アニマルズ」という等身大の動物の彫刻を作っています。
最近は単なる動物だけではなく、「キメラ」という架空の動物のシリーズもあります。
テレビで三沢さんの作品を知り、一見「かわいいな」と思っていたのですが、間近で見ると、大きさや存在感から、ちょっと「不気味」な様子もあって、単純な等身大の動物の彫刻とは違うなと感じました。
写実的な彫刻や絵画とも違って、剥製とも違って、三沢さんならではの魅力の詰まった「アニマルズ」なんだな、と感じました。だからこそ、現代の芸術家として大成されているのだと思います。
最初は猫さん犬さんがお出迎えしてくれて、大きな部屋で象さん熊さんが待ち構えていて、その後の部屋で、三沢さんの初期作品と「アニマルズ」へ至る過程の作品がありました。
その次の部屋から撮影OKの空間になります。
撮影OKって嬉しいものです。うまく撮れる自信などないけど、パシャパシャ撮ってしまいます。
肉眼と、レンズ越しと、ダブルで美味しいみたいな感じがします。
アニマルズの中の「キメラ」。髭と鬣が立派です。どちらもペイントが壁にかかっていて、絵から立体化したみたいなイメージで展示されています。大きくて、なんだか背中に乗りたくなる身体をしています。アニマルズに感じる「キモ」さはなくて、ただかっこいい。実在しない動物だからでしょうか?
現実に存在するものを、立体や平面で表現する時、どうしても実物との対比というのがあると思います。実物に対して、リアルかそうでないか。写実的であるほど、その対比が見方に影響を与えているような気がします。
犬や熊、リスやトラなどのアニマルズたちを、なぜか「キモかわいい」に分類して、爬虫類を「リアル」と感じ、実在しないキメラたちを「かっこいい」と眺める。制作方法は同じなのに、感じ方が大きく違って、そこが不思議というか面白かったです。
だけどみんな、撫で回したい気にさせる魅力があります。触りはしないし、触っても木の感触しかしないのでしょうが、とっても触りたかったです。
とても久しぶりに展覧会ブログを書くので、まだ馴染まないです。自分で見て、自分で感じたことを言葉にすることが、これほど難しかったかな? と思います。
自分が「かわいい」と思うもの、「見たい」と思うもの、そういうものを大事にしたいと思う毎日です。