2015/11/23

『大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史』 於:神戸市立博物館 part.1





言ったのは10月の三連休なんですが、書くのは随分時間が経ってしまいました^^; めちゃくちゃ良かったです! 年末にもう1回行きたいくらい、良かったです!

世界中、ありとあらゆる文化文明の文物の宝庫、大英博物館から選りすぐりの100点ですから、そりゃもう見応えありまくりに決まってます。

神戸が一番長い会期なんですね。来年、1月まで。年末休み、また行きたいな、と思う今日このごろ。そんな気分のまま、書きます。



第1章 創造の芽生え



《古代エジプトの化粧パレット 左:カバ 右:カメ》 (紀元前4000-前3600年)

古代と言っても、時代の幅は数万年単位。礫石器から縄文、エジプト、中華文明まで。

これはお化粧に使う顔料をすりつぶすパレット。なんせ、かわいい。古代エジプト人が描くカバは、ものすごくかわいいと思います。ウシもおすすめ(かわいい)。

以前、本物の大英博物館に行った時に、自分用のおみやげにターコイズ色のカバのぬいぐるみを買って、今も大事に持ってます。10年も前だわ…。



第2章 都市の誕生



《ウルのスタンダード》 紀元前2500年頃 イラク

用途不明の謎の箱。箱? どこが開くのかすら、見た目ではよく分からない。出土時は潰れていたそうですが、修復されて(おそらく)元通りの姿に戻りました。ラピスラズリの鮮やかな群青色の間に貝殻の白色が丁寧に嵌めこまれています。とても細かい細工です。それほど小さくもないですが、大きくもなく、人物はとても小さいですが、1人1人きちんと表現されています。

紀元前の作というのが奇跡のよう。メソポタミア文明の遺物ですが、古代文明の文物の精巧さにはどれも驚くべきものがあります。

スタンダードとは軍旗の意味で、発見者がそのような用途だろうと思い込んで、こんな通称が付きましたが、先程述べたように、用途は未だに不明だそう。形も不思議だし、用途はない、と言われても納得です。

これ1つで展覧会が出来そうなほどのモノ。時間をかけて見ると、さらに面白いです。全方向見れるようになっているので、一応隅々まで見ました。



第3章 古代帝国の出現



《金製のゾロアスター教徒像》 紀元前500-前400年 トルコ

ただの信徒を金で作る必要があるのかは分かりませんが、指導者とかではなく、教徒の像だそうです。良さ気な着物だから、指導者なのかな?

小さいけれど、とても精巧な作りです。懐に入れとくのに、ちょうどいいくらいの大きさだな、と思うのは、仏様とかマリア様とかの小さな像を懐に入れて持ち歩いた、という話を知っているからだと思います。



第4章 儀式と信仰



《アラビアの手形奉納品》 100-300年 イエメン

タラーブ・リヤムという神さまへの青銅製の奉納品。めちゃリアルな手。手の甲には祈りの文が刻まれています。人の手を象って作られたと言われています。

なぜ手が奉納品になるのか、よく分かりません。日本でも神社でお祈りする時は手を合わせるし、お焼香とかお線香の火を消したりとか、手は重要な役割を果たしますが…。なぜ手なのか。



そんなこんなでpart.2に続きます。


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