12日の日曜日にお友だちと京都市美術館(=市美)で行われている展覧会に行ってきました^^ 東京でやってる時から行きたかった展覧会ですが、ちょっと遅くなってしまいました。
市美では同時にゴッホ展をしています。そちらは行列が出来ていました。わたしたちは、「人気あるんだなぁ」と横目に見てただけでスルーです。リヒテンシュタインの方は行列もなく、わりとすいていて、ゆったり自分のペースで見れました。
お貴族さまのコレクションということで、何の力か、とてもいい絵がいっぱいありました。
以外にも独立200年も経っていた侯爵国で、美術品の収集が栄誉であるとの家訓があるそうで、それが世界的にも最大級の個人コレクションになりました。
家訓であっても、歴史があっても、当主など実際に買い集める際に見る目がなかったら、数だけあるつまらないコレクションになったでしょうが、幸いなのか流石というのか、いいのだけを出品してるとは言え、すごいな、いい絵だなと思うものばかりでした。
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フランス・スネイデルス
《果物、狩りの獲物、野菜、猿、リス、猫のいる静物》 (1630年頃) |
迫力のある静物画でした。細かくてみずみずしくて、人目を盗んで猿が果物を奪おうとしてるのとか、リアリティも感じられて、好きな作品です。
うさぎとか猿とかに目が言ってて、タイトルもよく見てなかったんですが、そう言えば猫ってどこにいたのかな?
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作者不詳 《貴石象嵌のテーブルトップ》 (17世紀) |
さまざなな植物が色鮮やかで、華やかで、かわいらしいので気に入りました♪ こんなテーブル、わたしも欲しい。
テーブルトップなので、もちろん脚もあるんですが、「別々なんだ」ってちょっとびっくりです。ちなみに脚は金ピカでいかにもロココな感じのゴテゴテしたものでした。別ならもうちょっと他にあったんじゃないかと思います。
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ルーベンス 《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》 (1616年) |
ポスターやチラシにも使われているクララちゃんの肖像。活発で好奇心旺盛な印象で、父親にしたら本当にかわいい娘だったんだろうなぁと思います。
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アメリング 《マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 2歳の肖像》 (1836年) |
こちらもかわいい女の子^^
しかし、東京展のみの出品だったようで、それを知らなかったので、見れなくて残念でした。東京のみの作品がけっこうたくさんあるようです。京都で見れるからいいや、と思って、東京では行ける機会があったんですが行かなかったので、惜しかったですね。
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ルーベンス 《果物籠を持つサテュロスと召使いの娘》 (1615年) |
展覧会最後の絵。悪い絵ではないと思うんですが、いや~に印象に残る顔です^^; スペースの問題からなのか、他になかったのか、最後にこの顔で終わるというのはなんとなく…。
悪くはないとは思うんですが。
全体的にとてもよい展覧会でしたが、東京で見るほうがよかったなとは思います。
市美は、東京の新美術館に比べて狭いし、さらにゴッホまで同時開催だから、東京と同じ作品数を展示するスペースはなかったんでしょう。建物にしても自由に部屋を作れないという制約があったんだろう等々は考えるのですが、それならもっと他でやればよかったんじゃないの? と思ってしまうので、やっぱり京都で見れないものが多かったのは残念です。
でも貴重なコレクションを日本でそれなりの数を見ることができる機会はそうそうないので、作品もよかったし、いい展覧会でした!
ゴッホ展はミュージアムショップだけ見ました。リヒテンシュタイン展のショップの隣にあって、自由に入ることができたので。
わたしも友達もかなりのポストカードフリークなのですが、そんなわたしたちが1枚も買わずに出ました。
ゴッホ展、「空白のパリを追う」というテーマは面白いと思うのですが、作品としては、ゴッホと言われて思い描くような「らしさ」はあまりないかな? と思いました。
「何がゴッホか」ということではなく、単に作品を見て「いいな」と思えるかどうかが重要なので(個人的に)、ポストカード見ただけでも良さそうな感じを受けなかったので、展覧会に行くことはないと思います。